スバル「4人乗りスポーツクーペ」レースカー並みの走行性能×上質な乗り心地がスゴかった! 限定コンプリートカー「BRZ tS」どんなモデル?
スバル「BRZ」では、初代モデルに「tS」というコンプリートカーが設定されたことがありました。なかでも、2015年に発売された300台限定モデルはどのような特徴があったのでしょうか。
限定モデル「BRZ tS」とは
スバルの4人乗りスポーツクーペ「BRZ」は、2012年に初代モデルがデビューし、2021年にフルモデルチェンジがおこなわれ、現行モデルの2代目が登場しました。
今でも人気の初代モデルには、特別仕様や最上級仕様がありましたが、そのなかでも台数限定ということで注目されたのが、2015年に発売された「BRZ tS」です。

BRZ tSは、BRZをベースに、スバルテクニカインターナショナル(STI)がチューニングを施したコンプリートカーです。2015年6月に300台限定で発売されました。
BRZは軽快な吹き上がりが特徴のエンジンと、快適なハンドリングが魅力のマシンでしたが、BRZ tSはその走行性能をレースカー並みに引き上げているのが特徴。さらに、「上質な乗り心地」という、走行性能とは相反する特徴も高次元でまとめ上げています。
まず走行性能の面では、STI製のビルシュタインフロントストラットやビルシュタインリアダンパーを装備するなど、足回りの大幅なチューンアップが挙げられます。
また、路面の接地性を向上させるSTI製フレキシブルドロースティフナーや、走行時の安定性を高めるフレキシブルVバーも追加。タイヤを十二分に機能させることで、走行性能と乗り心地を高めることに成功しました。
ほかにも、ドリルドディスクローターを採用したSTI製bremboブレーキを備えているのも、BRZ tSの特徴のひとつです。
エクステリアでは、STI製のフロントアンダースポイラーのほか、専用のフェンダーガーニッシュ、オーナメントなどを追加。存在感のある18インチアルミホイールも魅力を引き上げているポイントです。
インテリアに目を向けると、RECARO製バケットタイプフロントシートやSTIロゴの入った専用のスポーツメーターのほか、メーターバイザー、カーボン調のインパネなど大幅に手が加えられています。また、本革巻のステアリングホイール、シフトノブといったスポーティーかつ高級感を高めるカスタムも施されています。
ボディカラーは「WRブルー・パール」「クリスタルホワイト・パール」「クリスタルブラック・シリカ」「サンライズイエロー」の4色を設定。
このうち、専用カラーのサンライズイエローは100台限定となっていました。
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BRZ tSは、BRZのなかでも最上位に位置するモデルとして今でも人気ですが、2018年にはアメリカ市場でも登場。
こちらは500台限定でしたが、国内仕様同様に人気が高く、2024年にはアメリカ市場向けの2代目BRZが登場した際は、最上級グレードという位置付けで再びBRZ tSが設定されました。
これまでのBRZ tS同様に足回りが強化されており、高い走行性能と乗り心地を備えた、BRZの人気をさらに高めそうなグレードです。
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