全幅わずか1.1m! 日産の「“めちゃ細”四輪車」がスゴい! 前後2人乗り“タンデム仕様”が斬新すぎる「ランドグライダー」どんなモデル?
日産は「東京モーターショー2009」で「ランドグライダー」というコンセプトカーを出展しました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
手軽に街をドライブできる「ランドグライダー」
これまでの「東京モーターショー」に出展されたコンセプトカーの中には、一般的な乗用車とは異なる珍しい機構を持ったクルマがありました。
例えば、「第41回東京モーターショー2009」で登場した日産「ランドグライダー」は、タンデム2シーターを採用したコンセプトカーです。
どのような特徴があるのでしょうか。
同モーターショーで日産は「ゼロ・エミッション」(廃棄物の排出をゼロにする取り組み)をテーマにした車両やEV関連技術を展示。そこでEVの「リーフ」と共に発表されたのが、同じくEVのランドグライダーです。
ランドグライダーは「ゼロ・エミッション車が実現する、都市型モビリティへの新提案」をテーマに開発された車両で、「超小型&超軽量」であることが大きな特徴。
ボディサイズは全長3100mm×全幅1100mm×全高1415mmと、車幅が極端に小さくなっており、そのため、座席は縦に2列並ぶ形に配置され、まるでバイクのタンデムのように乗車します。
コーナーを曲がるときは、バイクがリーンするように車体が内側に傾斜する仕組みになっているのも特徴で、傾斜角度は最大17度。3次元センサーによって最適な傾斜角度に制御されるシステムが搭載されていました。
床下にはリチウムイオン電池を配置し、車体に搭載した2つのモーターを作動。この2つのモーターで左右の後輪それぞれを動かし、素早い加速を生み出します。
最高速度などの詳細は未発表でしたが、都市部での走行に十分な機能を備えていたとされています。
運転席には、飛行機の操縦桿を模したような形のステアリングを装備。これで一般的なクルマとは異なる、独特の走行感覚を生み出しているポイントです。
美しい液晶のインパネも魅力でした。
他には、ランドグライダー同士で通信を行い、衝突を回避する独自の機能を備えていたのも独創的。「都市型モビリティへの新提案」というテーマに沿った、都市部での活用をより具体的にイメージしたクルマでした。
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その美しい見た目や独特のコンセプトに興味を持った人は多かったものの、残念ながらランドグライダーは市販化されませんでした。
しかし、パーソナルモビリティの需要が見直されている昨今、また違った形で登場することがあるかもしれません。
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