荷台が“伸びる”ダイハツ「斬新軽トラ」登場! “画期的”発想の「超ロングボディ仕様」がスゴい! まさかの「実車化」果たした衝撃のモデルでWRCをサポート
ダイハツと自動車部品メーカーのSPKは、参戦中のFIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン2024」のサポートカーとして、ダイハツ「ハイゼット ジャンボ エクステンド」を使用しています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
ラリージャパンに「斬新軽トラ」再登場! 「GRコペン」をサポート
ダイハツと自動車部品メーカーのSPKは、2024年11月21日から愛知県・岐阜県で開催の、FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン2024」に、ダイハツ軽2シーターオープン「コペンGRスポーツ」で参戦しています。
メンテナンスなどの拠点となるサービスパークの「豊田スタジアム」(愛知県豊田市)では、ダイハツ「ハイゼット ジャンボ エクステンド」をサポートカーとして使用しています。一体どんなクルマなのでしょうか。
ハイゼット ジャンボ エクステンドは、軽トラック「ハイゼット トラック」のうち、キャビン部が延長された「ジャンボ」仕様車をベースに、特別にカスタムされたモデルです。
昨年シーズンの「ラリージャパン2023」でデビューしたもので、荷台には後部に向かってスライドするキャノピーが取り付けられており、荷台部の空間を拡張することが可能。見た目は軽トラックというよりも、軽バンのような立ち姿をしています。
昨年の取材で開発経緯についてダイハツ デザイン部の芝垣 登志男氏に聞いたところ、最初はトランポ(運搬専用車)にするつもりが、ラリー現場で着替えなどのプライベート空間がないことがあり、こうした問題を解決するためだったといいます。
キャノピーの伸びしろは1200mmで、屋根やサイドパネル、テールゲートなど外側のみが「筒」のように伸びて、内部が露出するような形になっています。
キャノピーを展開した内部はパネルバンのようになっており、サイドには縦に開くハッチが備わり、横から荷物を出し入れできるようになっています。
テールゲートにはカーテンが装備され、屋根が伸びた状態で3面全てを下ろすと幕を下ろしたタープテントのように、完全なプライベート空間を確保できます。
このほか、ボディはコペンGRスポーツラリーカーと同じレッドに塗装され、ルーフやフロントフェイスにはブラックとイエローのストライプをあしらたほか、足元にはボルクレーシング「TE37」のブロンズのアルミホイールを装着し、スポーティさをアップ。
ボディサイド下部はブラックで、キャノピーから一体形状になっているサイドカバーを装着しています。
そんなハイゼット ジャンボ エクステンドですが、実は2023年1月開催のカスタムカーイベント「東京オートサロン2023」で披露され、いちやく注目を浴びたコンセプトカー「ハイゼットトラック ジャンボ エクステンド」が発想元で、これが実車化されたかたちです。
今回のラリージャパン2024では、コペンGRスポーツのパーツが目一杯積まれており、チームにおける運搬車の役割を果たしています。
ダイハツ・SPKの「D-SPORT Racing Team」担当者によると、サービスパーク内でもひときわ目立つ存在だったといい、キャノピーを展開すると周囲の人が立ち止まって見たり、写真を撮られることもあったと話しています。
※ ※ ※
ちなみにD-SPORT Racing Teamのサービスパーク内には、軽トラックの荷台に設置でき、簡単に店舗運営が可能な「Nibako(ニバコ)」サービスで使用する「荷箱」を設営。
これを展開した状態でテントを組み合わせて、チームの休憩スペースとして活用しています。
ハイゼット ジャンボ エクステンドと荷箱をあわせ、コペンGRスポーツ(55号車・相原泰祐選手/萩野司選手)でJR3クラス3連覇達成をサポートしています。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。