路上で「電気自動車」が電欠! どうしたらいい? 万が一の「緊急事態」に対処する方法とは

近年、街を走る電気自動車が急速に増えてきました。気になる存在である一方、「電欠」が不安だという人は少なくないでしょう。万が一の事態に陥った場合、どのようにすれば良いのでしょうか。

“ガス欠”ならぬ「電欠」になってしまったら「どうする」!?

 電気自動車(EV)を購入する際に懸念となるのは、充電に関することでしょう。なかでも、もし途中で“ガス欠”ならぬ「電欠」してしまったら、と考える人は少なくないのでしょうか。

「ま、まさか…!」もしも「電欠」になってしまったらどうする!?[画像はイメージです]
「ま、まさか…!」もしも「電欠」になってしまったらどうする!?[画像はイメージです]

 軽自動車のEV、日産「サクラ」が売れています。

 2023年度(20203年4月から2024年3月)の軽自動車販売台数ランキングにおいて、サクラは14位にランクインしました。

 軽ハイトワゴンのホンダ「N-WGN」よりも多い、3万4081台もの販売を記録しています。

 補給するエネルギーが電気という特殊なクルマとしては、かなり売れていると考えて良いのではないでしょうか。

 低速からパワフルなEVであることで、軽自動車の弱点のひとつである加速時のもたつきがないことなどが評価されているようですが、実際にEVを購入するとなると、充電に関することは懸念事項といえます。

 EVに補給するエネルギーはもちろん電気です。

 もしエネルギー切れとなってしまった際、エンジン車であれば、最寄りのガソリンスタンドでガソリンもしくは軽油を補給すれば良い訳です。

 緊急用の携行缶で持ち運ぶことができるガソリンとは違い、クルマを動かすほどの大きな電力は簡単に持ち運ぶことはできそうにありません。

 したがって、レッカー車で移動するしかないのでしょうか。

 実はJAF(日本自動車連盟)のロードサービスでは、EVに急速充電をすることができる専用の装置を搭載した「EV充電対応サービスカー」という救援車が用意されています。

 そのサービスカーの主な目的は、電欠によって走行不能となったEVにとりあえずの急速充電をして、充電スポットまでの移動を可能とすることです。

 給電ケーブルの先端の形状は、一般的な「CHAdeMO(チャデモ)」規格ですが、差し込み口形状が合わない一部の車種の場合はアタッチメントを介して接続することも可能だといいます。

 急速充電にかかる時間はおよそ20分間で、最寄りの充電スポットまで走行ができる約20kmの充電量を想定しているそうです。

 もしレッカー車で移動するとなると、かなり時間的ロスが大きくなってしまいますが、これなら最小限で済むことが考えられます。

 EVの増加によって、こうしたサービスは今後もっと普及してくるでしょう。

 JAFによると実際に電欠のトラブルは増えているようで、2023年度には電欠に関する救援要請が全国で975件あったといいます。

 もちろんできる限りお世話にならないようにしたいところではありますが、万が一のトラブルの際に頼りになる存在です。

 ※ ※ ※

 電欠に限ったことではありませんが、救援要請をする際は、クルマをできる限り路肩などの安全な場所に止め、停止表示板などで安全対策を行ったうえで待つようにしましょう。

 高速道路や自動車専用道路上でのトラブルの際は、後続車への対策を行った後も、けっして本線上やクルマの中で待機してはいけません。

 必ず、すみやかにガードレールの外に避難をすることも忘れずに行うようにしてください。

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