日産が「新型セレナ」をまもなく発売! 超スゴい「高性能4WD」&地上高アップの「イーフォース」追加! 待望の「性能向上モデル」に販売店でも反響あり

2024年11月中旬に発売予定の日産 新型「セレナ e-4ORCE」。待望の電動4WDということもあり、非常に注目されていますが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。

ついに「高性能4WDのセレナ」登場! 早速受注も獲得

 2024年10月3日、日産のミディアムミニバン「セレナ」のハイブリッドモデル「e-POWER」車に、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載した4WD仕様が追加されました。
 
 発売は11月中旬を予定していますが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。

日産「セレナ」(仕様変更後の新色)
日産「セレナ」(仕様変更後の新色)

 2022年11月にデビューした6代目となるセレナ(C28型)。

 デザインの一新に加え、性能の向上を図った第2世代のe-POWER搭載や先進運転支援システム「プロパイロット」の機能向上、高速道路でのハンズオフが可能な「プロパイロット2.0」(「ルキシオン」のみ)の採用など、正当な進化を遂げました。

 ラインナップでは売れ筋のエアログレード「ハイウェイスターV」、最上級モデルのルキシオン、標準タイプの「X/XV」に加え、日産子会社のNMC(日産モータースポーツ&カスタマイズ)によるカスタムカー「AUTECH(オーテック)」をラインナップしています。

 そして今回、日産の電動化技術および4WD制御技術、さらにはシャシー制御技術を統合した電動駆動4輪制御技術 e-4ORCE搭載モデルをセレナに追加設定しました。

 このe-4ORCEは「アリア」や「エクストレイル」などの電動車で進んで採用されているもので、前後2基の高出力モーターと左右のブレーキを統合制御し、4輪の駆動力を最適化。

 雪道や山道の走行性を高めただけでなく、市街地走行においてもより酔いにくく、快適な乗り心地を実現したモデルだといいます。

 パワートレインはフロントに120kW・315Nmのモーター、リアに60kW・195Nmのモーターをそれぞれ搭載。リアフロアやサスペンションを変更するとともに、専用の「SNOW」モードの追加や最低地上高の15mmアップ(150mm)など、走破性向上も図りました。

 グレード構成は「e-4ORCE X(361万4600円)」「e-4ORCE XV(391万4900円)」「e-POWER ハイウェイスターV(408万8700円)」のほか、「e-4ORCE AUTECH(448万6900円)」も用意されています。

 その他、「ステップタイプ」、福祉車両「セカンドスライドアップシート」、車中泊仕様「マルチベッド」などのカスタム仕様についても、e-POWER車にe-4ORCE搭載グレードが追加されています。

 バリエーションが拡張され、フルラインナップとなったセレナですが、e-4ORCEモデルの受注状況などはどうなっているのでしょうか。埼玉県内にある日産販売店Aの営業スタッフは以下のように話します。

「まだ発売されたばかりのモデルですが、この時点で来店されるお客様の多くがすでに予習されていて、あとは実車を見て判断しようという傾向があります。

 現在、数台の受注をいただいておりまして、現時点でご注文をいただいた場合、年内に納車できるかどうにか、といった状況です。

 売れ筋のグレードはe-4ORCE ハイウェイスターV 防水シート仕様です」

 セレナではルキシオンやオーテックを除いたすべてのグレードで「防水シート」付き車をメーカーオプションとして設定しています。

 防水シート付き車では、レザーのような風合いを感じさせるキルティングを施した「ネオソフィール」素材を採用しており、汚れに強く、アウトドアなどで利便性を高めるものとなっています。

 e-4ORCEではこのシートを採用したハイウェイスターVが人気のようです。

 また、別の販売店Bの営業スタッフに確認したところ、意外なことが分かりました。

「セレナをお求めになるお客様のなかにはクルマにそれほど詳しくない方もいらっしゃいます。

『e-4ORCE』という名称が何を意味するのかピンとこないようで、『セレナe-POWERに4WDモデルが追加されたんです』とお伝えすると、ようやくご理解いただけるケースが何度かありました。

 セレナe-POWERの4WDモデルは魅力的だけれど、やはり、2WDモデルとの価格差を気にされる方が多いですね。どのグレードでもだいたい30万円〜40万円くらい高くなってしまいますから。

 それでもご家族でウインタースポーツを楽しみたい方や、帰省先であるご実家が降雪地帯といったお客様はe-4ORCEを選ばれていますね」

 通常のガソリン車では4WDモデルの設定があったものの、燃費がよく走行性能の高さも魅力なe-POWER車には当初設定がなかったため、e-4ORCEモデルは多くのユーザーから待ち望まれていました。

 今回、ようやくe-4ORCEが設定され、さらに冬のドライブシーズンということもあって早くから多数の受注を受けているようです。

「人気のグレードはe-POWER ハイウェイスターVです。納期に関しては、グレードやボディカラーにもよりますが、2〜3ヶ月を目安にお伝えしています。

 今後もご注文いただく方が増えてきた場合、さらにご納期が延びる可能性が高いです」(販売店Bスタッフ)

 数あるミニバンのなかでも人気が高いセレナ。フルラインナップが出揃ったことで、非常に注目度が高いようです。

 現在、購入を検討されている方は、いちど最寄りの販売店に問い合わせて、試乗車や納期などを確認した方がいいかもしれません。

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Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

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1件のコメント

  1. どうしてミニバンでセレナが強いのかと疑問だったんですけど
    試乗して思ったのが、乗り心地が良いってこと。
    それと視界、取り回し。ブレーキもしっかり効く+加速も非常に力強い。
    同じ2リッターエンジンのみの仕様ですらトヨタの同程度のクラスより駆動系が凄く良いと感じる。
    デザインは好みの問題だとして、走りそのものを評価する層が買っている気がする。

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