米国ホンダは2024年9月24日、ミニモト 新型「ダックス125」を発表しました。

同年10月から米国ディーラーにて販売される予定です。

ダックス125は、「ミニモト」と呼ばれるカテゴリに分類される125ccバイクです。

ミニモトとは、ホイール経がフロント19インチ、リア16インチ以下で、4ストローク125cc以下のエンジンを搭載しているバイクの通称です。

日本では、「ダックス」の名称ですが米国では、「CT」の名称で親しまれています。

今回の新型ダックス125は、米国で人気を博した1969年の「Trail 70」をリスペクトしつつ、シャーシ、エンジン、エルゴノミクスから徹底的に最新のパフォーマンスを実現したモデルです。

Trail70とは、1960年にアイダホ州のディーラー、ハーブ・ウールがスーパーカブを改造し、険しい山脈地帯での使用向けに販売し始めたところ、米国ホンダがそのコンセプトを知り、日本に改良されたマシンサンプルを送り製品化され、1961年にCA100 Trail50として米国で販売されました。

このマシンが大ヒットとなり、数々のアップグレードと改良を経て進化し、人気の“CTブランド”となり、1969年にTボーンフレーム、ファットタイヤ、折りたたみ式ハンドルバーを特徴とする、がっしりとした外観の「CT70 Trail 70 」（初代ダックス）が誕生しました。

新型ダックス125の発表にあたり、アメリカンホンダの広報担当マネージャー、コリン・ミラー氏は、次のように語ります。

「70年代、Trail 70は米国で広く普及していました。キャンピングカーに取り付けられていたり、キャンプ場を走っていたりするとすぐに認識できました。

このモデルは多くの米国のお客様の心に深く根付いています。そのため、オリジナルを称えつつ、最新のテクノロジー、性能、信頼性を導入したダックス125として復活するのは適切なことです。

米国のお客様に受け入れられることを嬉しく思います」

ダックスのボディサイズは、全長1760mm×全幅760mm×全高1020mmと小型ですが、大人2人が快適に乗れる十分なスペースがあります。

パワーユニットには、現行スーパーカブから採用された、最高出力9.4馬力・最大トルク1.1kgf･mを発揮する、124cc空冷4ストロークSOHC単気筒のエンジンを搭載。

クラッチ操作を必要としない自動遠心クラッチに4速リターンミッションを組み合わせています。

特徴的なTボーンフレームに倒立式フロントフォークとリアツインショックを搭載し、様々なシーンで快適な走りを楽しめるバランスを実現しています。

分厚いシート、ハイセットハンドルバー、アップスウェプトマフラーは、ダックスに独特なレトロ感を与えています。

カラーバリエーションは、「パールグリッターブルー」「パールグレー」の２色です。

米国での新型 ダックス125 の車両価格は4199ドル（約60万円）。最大乗車定員は2名です。