スズキが斬新すぎる「前後2人乗り」スポーツカーを提案! まさかの「タンデム仕様」作った理由とは? 光る「Sマーク」採用でカッコいい!
スズキは、「ミサノ」スポーツカーのコンセプトモデルをイタリアで発表しています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
スズキの斬新「スポーツカー」に大注目!
スズキはイタリアにて、「ミサノ」というスポーツカーのコンセプトモデルを過去に発表しています。
日本ではあまり知られていないミサノとは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
ミサノは、スズキならではの“クルマとバイクの魅力を融合させた”電動オープンスポーツカーとして開発。
車名の由来は、イタリアのエミリア=ロマーニャ州にある「ミサノ・ワールド・サーキット」というサーキット名に由来し、2輪車のレース「MotoGP」のサンマリノ・グランプリが開催されたことと、同レースにおけるスズキの取り組みに敬意を表して命名されました。
そしてミサノの目を惹くデザインですが、これはスズキとヨーロッパデザイン学院の共同開発です。
ヨーロッパデザイン学院とは、1966年にイタリアのミラノに設立された大規模なデザイン専門学校で、現在はイタリア、スペイン、ブラジルなど世界7ヶ国に分校があり、毎年7000名の学生が入学。
その中でもミサノのデザインを手がけたのは、イタリア・トリノの分校に在籍する24人の学生たちでした。
デザインを決めるにあたってスズキが要請したことは、前述したように「クルマとバイクの魅力を融合させること」と、「“ラ ドルチェヴィータ(甘い生活)”をテーマにデザインすること」です。
これは1960年に公開されたイタリア映画「ラ ドルチェ ヴィータ」で有名になった言葉で、大人の遊びの恋愛を象徴した、快楽主義的な意味を持ちます。
こうして2020年秋に開始したプロジェクトは約半年で実を結び、完成したミサノは2021年4月に世界初公開されました。
その姿は若々しく情熱的な2輪車を4輪車に近づけるようにデザインされたもので、その様子は座席の配置にも見て取れます。
なんとミサノは2人乗りの4輪車でありながら、乗員は横に並ぶのではなく、バイクのように前後に座る特殊なスタイルを採用しているのです。
ボディサイズは全長4000mm×全幅1750mm×全高1000mm、ホイールベースは2600mmとなっており、ワイド&ローが際立つスポーティなスペック。
エクステリアは、フロント部分にスズキの頭文字である“S字”をかたどったLEDヘッドライトをあしらい、サイド部分には空気をスムーズにリアへと流すための2つの台形メッシュ、リア部分には大きなディフューザーと3D形状のテールランプが取り付けられました。
また、ミサノはボディに施された色彩も豊かで、各部にブロンズのアクセントを施しつつ、足元にはブラックとブロンズで彩った、イタリアのホイールメーカーであるOZ社製の大径アルミホイールを装着することで、存在感を強調しています。
オープンタイプのコックピットは、空気抵抗を低減するフェアリング状のフロントガラスを装着したうえで、前述の通り前後に座るタイプの2シーターをボディ左側に配置。
一方で右側には、電動パワートレインのバッテリーパックを搭載しているほか、ラゲッジスペースとしても使用可能です。
ハンドルもユニークで、一般的な円形のものではなくバイクのようなジョイスティックでクルマを操作するシステムを採用。
搭載するパワーユニットや詳細な性能は公開されていません。
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スズキが併せ持つクルマとバイクのノウハウを融合させ、さらにヨーロッパデザイン学院の造形力を組み合わせて誕生した斬新なスポーツカー、ミサノ。
エクステリアは4輪車でありながら、インテリアや構造に2輪車の要素がふんだんに取り入れ、前後に座りジョイスティックで操作するという、世界のどこにも存在しないユニークな1台となりました。
発表から約3年が経過するも量産化される様子はありませんが、市販車にはないコンセプトカーならではの自由な発想で作られた、見るだけで楽しめるクルマです。
いつものことだからビグスクを車風に紹介してんだろ。と思って開いたらちゃんと四輪車だった。
座席はど真ん中が良かった