首都高に「銀座トンネル」誕生へ!? 都心環状線の「半地下区間」リニューアル正式発表 街の「分断状態」どう解消されるのか
首都高は2024年9月9日、都心環状線の銀座周辺の「築地川区間」について、首都高の上に蓋をして地上空間に活用していくと発表しました。
首都高の風景が大変化
首都高は2024年9月9日、都心環状線の銀座周辺の「築地川区間」について、首都高の上に蓋をして地上空間に活用していくと発表しました。
首都高はほとんどが高架区間ですが、この築地エリアは特別で、半地下部分を高速道路が抜けていく構造になっています。
なぜかというと、ここはもともと、江戸時代から水路だったからです。「築地川」として水運に活用されていました。
1950年代に首都高の整備計画が進むうえで、都市化した東京市街地でなるべく早く開通にこぎつけるため、用地取得が不要な築地川に着目。おかげでこの区間は1962年に、首都高の最初の区間としていち早く開通を迎えることとなりました。
さて、そんな築地川区間も、側壁をはじめ老朽化が進行。耐震基準も昔のままなので、大規模更新が必要となりました。
せっかく大規模更新するなら、ベストな形で作り変えたいものです。そこで中央区が2019年に策定した方針が「築地川アメニティ整備構想」です。
これは、半地下区間に「フタ」をして、首都高をトンネル化。フタの部分は「地上空間」として、公園のような場所として活用するというものです。
そもそもこの区間は、首都高がまさに「川」のような存在で、首都高の両側の地区は分断状態でした。橋が無いと行き来ができず、生活に不便を強いられていました。ここが地上化されると、行き来がしやすくなります。
これまでは「具体的なことは検討中」と言うレベルでしたが、今回ついに「正式発表」され、どこに何を作るかが明記されました。
フタをかけるのは「全区間」ではなく、断続的に数か所に別れています。祝橋~亀井橋では3分の2程度、亀井橋~三吉橋は半分程度がフタ化されます。
フタがかからない場所でも「川岸」に歩行者通路が整備され、万年橋~祝橋~亀井橋~三吉橋はすべて歩行者ルートでつながることとなります。
首都高は「憩いとにぎわいの場となる緑による空間を創出していきます」としています。完成年度はまだ明らかにされていません。
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