「車中泊」で ”安全&快適”に過ごす「コツ」って何!? 「95連泊」した“車中泊女子”の「裏ワザ」とは
プライバシーを確保する「目隠し」の「つくり方」
続いては目隠しです。
目隠しとは「アイマスク」ではなく、車内のプライバシーを保つための必須のアイテムを指します。
カーテンタイプや吸盤で貼り付けるタイプなどがあり、車種によってはクルマにジャストフィットする専用品が「プライバシーシェード」などの名称で販売されています。
これはなにも、外から中の様子を見えなくさせるだけのものではありません。
ドライブ中に駐車場などで仮眠した際に、街灯の光が気になった経験のある方も多いでしょう。
クルマは四方を窓で囲まれているので、どこかしらから必ず光が入ってきます。月明りに加え、夏場などは日の出も早く、けっきょく寝不足のまま朝を迎えてしまうことも。
整備されたキャンプ場でも案外街灯が眩しく感じることがあるので、寝る環境を整える意味でも目隠しは必要です。
筆者は長期間の車中泊をしていたため、簡易的なカーテンではなく、住宅の断熱材として使用される「スタイロフォーム」(ポリスチレンフォーム)をホームセンターで購入し、フロントガラス以外の窓ガラスを型取りして目隠しを作りました(フロントガラスは一般的なサンシェードを使用)。
スタイロフォームで目隠しを作るメリットとしては、断熱性に優れていることと、防音効果も得られることです。
夜間の冷え込みが強い時期でも、スタイロフォームの目隠しなら車内の温度変化が少なく、快適に過ごすことができます。
快適に車中泊をするためには、季節選びも重要です。
筆者が車中泊で日本一周したのは、4月から6月を中心とした95日間です。
この期間は全国的に見ても暑すぎず寒すぎず、冷暖房がなくても快適に車中泊ができる貴重な季節で、台風などの悪天候のリスクも少ないです。
旅の工夫としては、東北・北海道へ立ち寄る時期を5月下旬から6月に設定した点で、そのため雪はすでに溶けており、サマータイヤで走り切ることができました。
ただし無理は絶対にやめましょう。
車中泊可能なスポットの多くはアイドリング禁止のためエアコンの使用は不可で、特に真夏や真冬は命の危険を伴うことにもなりかねません。
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