スズキ新型「小さな高級車」登場! 全長4m以下だけど「めちゃ豪華」! 美麗クーペボディも超カッコイイ「フロンクス」今秋発売
実際のサイズ以上に「存在感」のある外観デザインの理由とは
新型フロンクスで気になる外観デザインについてさらに詳しくみていきましょう。
フロントフェイスは先進的で、なかでもライト類が特徴です。
非常に存在感あるヘッドライトで、近くで見るときめ細やかなディティール処理がなされていることに気がつきます。
新型フロンクスを高級と感じたのは、こうした繊細な造り込みからなのかもしれません。
いっぽうフロントフェンダーは、たくましさとタフな雰囲気を感じるSUVらしいデザイン。ボディサイドも陰影とコントラストを意識した立体感あふれる表情に仕上げています。
またホイールも堅牢さを表現したという精悍なデザインとなっています。
さらにリアまわりはダイナミックなダブルフェンダーとなっており、たくましさを感じる筋肉質な印象です。
すっきりしたクーペ風のルーフラインとの組み合わせにより、新型フロンクスのスタイリングは全体としてはワイドで低重心なイメージに映ります。
実際のサイズ以上にどっしりと車体が大きく感じた理由も、そうしたデザイン処理の数々に秘密がありそうです。
ボディカラーは、ブラックルーフの2トーンが5色、モノトーンカラーが2色の全7色展開です。
筆者が実際にプロトタイプ試乗会で各カラーを見たところ、同じ新型フロンクスでも、カラー選択によってかなり印象が変わってくるユニークなクルマだと感じました。
例えば「アースンブラウンパールメタリック/ブラック2トーン」というボディカラーは、大人の落ち着きと上品さを感じることができる都会的なSUVという印象。
それに対し「ルーセントオレンジパールメタリック/ブラック2トーン」を選ぶと、非常にアクティブでスポーティな雰囲気のクルマに見えます。
色によってこれだけ違った印象を受けるクルマは非常に魅力的です。
特に筆者はフロンクスのメイン色である「スプレンディッドシルバーパールメタリック/ブラック2トーン」が印象に残りました。
この色は、ホワイト寄りのシルバーカラーですが、少し青みがかっていて都会的な印象を受けました。
またパールも入っているので艶やかな印象もあり、抑揚のしっかりとついたボディラインにもよく似合っていました。
※ ※ ※
見た目だけでなく、新型フロンクスは走りも実際に“低重心”な印象でした。
搭載されているエンジンは、1.5リッター自然吸気エンジンと6速ATの組み合わせと発表されています。
筆者がテストコースでプロトタイプモデルに試乗してみたところ、車両サイズに対して過不足のない力に感じ、運転する楽しさを味わえるものでした。
コンパクトカークラスとしては非常に静粛性が高いのも印象的で、すっきりした走りや乗り心地の良さも含め、高級なクルマだと感じました。
新型フロンクスを公道で試すのが今から楽しみです。
Writer: 黒木 美珠
幼少期から車に親しみ、SuperGTや祖母のS2000でのドライブを楽しむ。洗車YouTubeチャンネルを立ち上げ、車中泊90日連泊の日本一周旅やメーカー試乗会での新車紹介動画を制作。車の能力だけでなく、作り手の想いも伝えるジャーナリストを目指す。
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