雨の闇夜を切り裂くように、自動車が高速道路を猛然と逆走していく、衝撃的な映像が話題になっています。
　
　NEXCO中日本 名古屋支社が2024年7月11日、公式SNSで動画を投稿。いったい何が起こったのでしょうか。

　この映像は、前日の10日夜に起きたものです。現場は岐阜県の東海北陸道で、上下線が中央分離帯で別々になっている4車線区間です。

　映像では、1台の軽自動車が走行車線を走り去っていきます。ところが、その先で突然急停止。本線上でUターンし、追越車線を走ってこちらへ戻ってきます。明らかに逆走です。

　夜間で雨天ということもあってか、交通量は少なく、同支社は「幸い事故には至りませんでした」と報告しています。

　投稿では「雨の日や夜間では特に前方が見えにくく、突然前方から逆走車が現れることになります。情報板 で『逆走車あり』と表示されていたら、 ハイビーム を利用するなど、特に前方に注意して走行してください」と呼びかけています。

　コメントでは「は？！なんで逆走が始まるん？！」「本当に免許返納してください」「こわーーーー」「免許証を取り上げてください」「どういう思考回路ならこうなるねん」「怖くて高速道路の運転できません」といった驚きの声が上がっています。

　同支社に取材したところ、逆走が起きたのは夜23時21分時ごろ。この「Uターン逆走」が捉えられた現場は東海北陸道の上り線（名古屋方面）で、岐阜県郡上市の白鳥ICを5kmほど過ぎたあたりです。

　このクルマはUターンしてカメラの視界から消えたあと、白鳥ICも通過して約14kmを逆走。高鷲ICの手前で高速隊に確保されたといいます。

　高速道路での逆走は全国で「2日に1件」のペースで発生しているといい、各社ともSNSやポスターをはじめ、各所で警戒を呼びかけています。