トヨタ新型「ハイラックスチャンプ」発売は? 「200万円台」なら爆売か!? ゴツ顔×車中泊仕様も展示! 注目の1台とは

Gメッセ群馬で開催された「群馬パーツショー2024」に、ひと際目立つ海外仕様車が衆目を集めました。

群馬パーツショー2024に展示された「未発売のトヨタ車」とは

 2024年7月5日から7日にかけて開催された「群馬パーツショー2024(以下GPS)」に話題のトヨタ車が展示されました。

群馬パーツショー2024に展示された新型「ハイラックスチャンプ」
群馬パーツショー2024に展示された新型「ハイラックスチャンプ」

 展示されていたのは、トヨタ「ハイラックスチャンプ」。

 このモデルは、過去に「ジャパンモビリティショー2023」にIMV0として、「東京オートサロン2024」にハイラックスチャンプとして出品されて話題を呼びました。

「IMV」シリーズは、同社のトヨタの豊田章男会長がまだアジア地域の責任者だった2004年に、新興国の経済に寄与するために企画されたもの。

 これまで、ピックアップトラックやSUV、ミニバンがリーズナブルな価格かつ高品質でアジアを中心に提供されました。

 そうしたなかで、ハイラックスチャンプ(タイでの名称)のコンセプトモデルとなる「IMV0」は、2022年にタイトヨタの60周年記念式典で世界初公開。

 IMV0は“現地のユーザーに寄り添うIMVピックアップトラックを創るという原点に立ち返る”というコンセプトで開発されました。

 どこからレトロな印象を思わせるマスクデザインを採用して注目されています。

 IMV0は現在、トヨタのタイ法人企業が生産して、同市場で「ハイラックスチャンプ」の名前で販売されています。

 2023年8月には、インドネシアで「ハイラックスランガ(現地の神様の意)」、またフィリピンでは「ハイラックスタマラオ(水牛の意)」の名前で発表されましたが、諸問題の影響で生産が遅れ、発売にまでは至っていません。

 ハイラックスチャンプは、ショートホイールベースとロングホイールベースに大別され、さらに3タイプのエンジン(2.0Lガソリンエンジン、2.7Lガソリンエンジン、2.4Lディーゼルエンジン)をそれぞれに搭載。

 全8グレードというラインナップになっています。

 ちなみにタイでは50万バーツ(約220万円)前後で販売されており、日本の軽自動車と大差ない価格です。

 そんなハイラックスチャンプは、リーズナブルでタフ&レトロなデザインを持つことから日本のユーザ−の間でも話題を呼びました。

 東京オートサロン2024の時には、ロングホイールベースのみの展示でしたが、今回はショートホイールベースも持ち込まれました。

 ショートホイールベースの車両は、タイで純正オプションとして販売されているルーフテントやキッチンが格納されているボックスが装備されている“オーバーランド”仕様。

 景気が上向きで、アウトドア熱が高まっているタイを象徴した仕様となっています。

 一方、ロングホイールベースは、オートサロンと同じ“素”のトラック。

 それでも、現在日本市場にはない長尺な荷台サイズは迫力満点です。

 ですが、気になるのは日本へのデリバリー。その可能性について、現場にいた担当スタッフに聞いてみました。

「東京オートサロンでは、多くのお客様から関心を寄せていただいたと聞いております。

 日本市場では現在、ピックアップトラックはダブルキャブ車のみとなっており、農業や酪農で使っている方は何世代も前のハイラックスを大切に使っていらっしゃるとうかがっています。

 そういったユーザーさんにもアピールできるクルマだと思っています」

 このスタッフによれば、レジャーユースを目的とした若年層からも質問を受ける機会が多かったと言います。

 ですが、発売にはまだまだ壁があると言います。

「マーケティングリサーチもですが、日本の保安基準や排ガス規制に適合させるという作業が必要です。

 特に安全性に関しての開発には時間がかかると思います。

 とは言え、やはり“旬”というものがあるので、できるだけ早く日本に投入できればと考えています」(前出のスタッフ)

※ ※ ※

 とは言え、前述のようにアジア諸国での発売も遅れている状況。

 日本で一刻も早く発売したくても、思うように進まないという現実があるようです。

 もし日本で200万円台で発売されれば、若年層へのアピール度が高く、同時の多くのカスタムビルダーも市場に参入してくるはず。

 新興国だけでなく、日本経済の活性化のためにも、是非とも発売してもらいたい車種のひとつです。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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1件のコメント

  1. 記者殿へ
    なぜ折角の日本未発売の車種に座ったりする機会があったのに実際に座ってコックピット周りの評価をしなかったのですか?珍しく現地に行ったにもかかわらず。
    またタイでは先行して発売されているのだから搭載エンジンが何か位は諸元表を見て確認したらいかがか?
    あと足回りや車の下部構造がどうとかはみないのですか?現地に行ったのにプレスリリースやHP写真の使いまわしなんて1枚あれば十分です。

    自動車専門メディアの記者ですよね?

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