ワイパーも効かない! 激しい「ゲリラ豪雨」に対抗する「事前準備」あった! クリアな“視界”確保する「ウラ技」とは

「窓の曇り」も視界を悪化させる! どうしたら良い!?

 雨天時はフロントガラスの外側だけではなく、車内の湿度が高まることによって曇りが発生し、視界を悪化させてしまいます。

 特に多人数が乗っている際は人から発せられる水分が曇りを発生しやすく、また濡れた靴や傘などによる水分が車内に入ることでも湿度が高くなってしまいます。

窓の曇りはクルマの空調装置を上手く活用しながら速やかに除去しましょう[画像はイメージです]
窓の曇りはクルマの空調装置を上手く活用しながら速やかに除去しましょう[画像はイメージです]

 基本的にはエアコンの除湿機能を使いフロントガラスの曇りを除去する「デフロスター」を作動させ、リアガラスについては熱線を使った「デフォッガー」を作動させることで対処ができます。

 しかし、駐車後車内で食事や仮眠などをしてから出発する際など、車内の曇りがひどい場合は、これらを作動させても窓の曇りがすぐ取れないこともあります。

 そのため曇り対策として、フロントガラスの汚れを窓用のウェットティッシュなどで拭き取っておくと効果的です。

 曇りは窓が汚れているとより発生しやすいので、日ごろから汚れを清掃しておくと良いでしょう。

 曇り止め成分が入ったタイプを使えば、より効果的に防止することができます。

 注意点としては窓用以外のウェットティッシュを使うと拭き筋が残ってしまうこともあるので、窓に使えるものかを確認して使うようにしましょう。

 その他、最近では車両の周囲を360度確認できるモニターや、スマートミラーなどの装着車も増えています。

 2024年5月以降の新車からはバックカメラの義務化も開始されたこともあり、車外にカメラのレンズが装着されているモデルも増えています。

 普段は死角を確認でき、安心してドライブできるこれらの安全機能ですが、雨天時はカメラのレンズに水滴が付着してしまい、像がゆがんでしまって見づらいこともあります。

 そのため、レンズに雨水が付着しても水滴にならない専用の「親水タイプ」コーティング剤をコーティングしておくと安心です。

 撥水は水滴になりますが、親水は雨水が玉状にならず、水の膜となるため視界を確保することができます。

 カメラレンズ用の製品はガラスのレンズ以外にも樹脂のレンズにも対応しているので樹脂の表面を侵すことなく安心してコーティングすることができます。

 なお、衝突被害低減ブレーキなどに使われている車載カメラが設置される前面のガラス部分は、誤作動を防ぐためあらゆるコーティングが不可となっている場合があります。

 ガラスのコーティングを施工する際は、あらかじめクルマの取扱説明書を確認する必要があります。

※ ※ ※

 安全意識が高まり、最近ではドライブレコーダーを装着するドライバーが増えています。

 窓に水滴や曇り、カメラレンズに水滴の付着があると効果的に録画することができず、肝心なタイミングで録画ができていないといったことも考えられます。

 事前のセルフメンテナンスでひと手間かけておくことで、より安心して雨天のドライブができるようになりますので、一度試してみてはいかがでしょうか。

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