車検更新「2か月前から」に拡大へ!「年度末激混みパンク状態」脱却へ法改正 “期限そのまま新車検証”受付期間の延長で便利に!?
国土交通省は2024年6月25日、道路運送車両法施行規則を改正し、車検に関する期間を変更すると発表しました。
「フライング車検」受付期間を2倍に延長
国土交通省は2024年6月25日、車検を有効期間そのままで受けられる期間を、車検証の有効期間満了日の「1か月前」からさらに広げ、「2か月前」から受けられるようにしました。
車検というのは有効期限以内であれば、いつでも受けることが可能です。ただし、1か月以内であれば「もともとの期限から起算して2年間」という計算で新車検証が発行されるため、お得と言えます。もしそれよりも早く車検を受けると「車検が完了した日から起算して2年間」となってしまいます。
この「有効期限そのままで受けられる」お得な期間が、1か月前から2か月前へ拡大されるというわけです。
これを盛り込んだあらたな「道路運送車両法施行規則」は、2025年4月1日に施行されます。
背景としては、車検需要が「年度末に集中している」という事情があります。月当たり平均車検台数は「約281万台」なのに対し、3月は1.4倍の「約389万台」にまで増加しています(2019~2023平均値)。
自動車整備士の人手不足が課題になっている中、車検予約が殺到してなかなか予約が取れない問題と、必死で対応する自動車整備士が「残業・休日出勤に追われる」という問題が生じているといいます。
これを、満了までの「車検期間」を2か月まで広げることで、予約の分散を図り、車検切れに悩むことなく車検を受けられやすくします。
なお、期限から2か月前倒しで受けたとしても、次の車検証の期限は「もともとの期限から2年間」で変わりません。
国交省は「車検は年度末が大変混雑します。余裕をもった予約・受検にご協力をお願いいたします」としています。
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