「えっ…9000円!?」 ガス欠って“違反”なの!? 条件次第で変わる道交法…何がアウト?「給油ランプ点灯後」にどれくらい走る?

クルマの運転中に燃料が少なくなると、メーターに点灯する燃料残量警告灯ですが、点灯してからどれくらい走行できるのでしょうか。

お出かけシーズンに発生しやすい「ガス欠」トラブル

 クルマの運転中に燃料が少なくなると、メーターに黄色いガソリン給油機のマークが点灯します。
 
 このマークは燃料残量警告灯と呼ばれ、タンク内の燃料が一定量以下になったことを知らせ、ガス欠を防ぐための警告ランプとしての役割があります。
 
 点灯したら速やかに給油することが求められますが、このマークが点灯してからどれくらい走行できるのでしょうか。

給油ランプが点灯してから何km走る?
給油ランプが点灯してから何km走る?

 燃料の残量は、液面に浮かんだフロートの上下をモニターして計測する仕組みとなっています。

 もし走行中に点灯した場合、近くのガソリンスタンドを探して速やかに給油する必要があります。

 それでもガソリンスタンドが見つからず、ガス欠を起こしてしまった場合は、ハザードランプを点灯させ、クルマを安全な場所に移動させることが求められます。

 クルマを停車させた後は、ハンドルを壁や縁石の方向に切り、発炎筒や三角停止板を設置して、ロードサービスに救援を依頼します。

 しかし、高速道路を走行している場合はさらに注意が必要です。

 サービスエリアやパーキングエリアには基本的に50km間隔でガソリンスタンドが配置されていますが、なかには100km以上離れている区間もあります。

 一般道路の感覚で油断すると、ガス欠の危険性が高まります。

 さらに高速道路上でガス欠が原因で停車すると、道路交通法第75条の10第1項「自動車の運転者の遵守事項」の違反に該当し、普通車は9000円、二輪車では7000円、大型車にいたっては1万2000円もの反則金が科せられる他、違反点数2点となります。

 それでもガス欠を起こしてしまった場合は、クルマを路肩に寄せ、乗員は車内に留まらずガードレールの外側に移動して安全を確保しましょう。

 では実際に燃料残量警告灯が点灯してから、どのくらい走行できるのでしょうか。

 とある国産メーカーの販売店によれば走行可能距離は車種や使用燃料によって異なりますが、一般的には約50km走行できるように設計されているといいます。

 これは高速道路のガソリンスタンドの間隔を基準にしており、最低限の距離には対応できるようになっているとのことです。

 しかし走行速度や渋滞の有無、乗車人数、エアコンの使用、タイヤの空気圧など、様々な走行環境によって燃費は変化します。

 高速道路などで安定的に走行できる場合は燃費が伸びる傾向にありますが、特に地方の山道などは勾配が激しいうえ、ガソリンスタンドも少なく、ガス欠トラブルが発生しやすい環境です。

 特に遠出する際には、早い段階で燃料を満タンにすることが望ましいです。

 また、最近のクルマには燃料残量警告灯が点灯してから、走行可能な距離を表示してくれるモデルもあります。

 点灯後にすぐにガス欠になるとは限らないので、まずは落ち着いて運転し、最寄りのガソリンスタンドへ向かうことが大切です。

【画像】「えっ…!」これが給油口の「斬新な構造」です!(24枚)

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