まるで「RX-8」!? マツダが観音開きの「ロータリー・スポーツカー」実車展示! リトラ風「ヘッドライト」も美しい“斬新モデル”登場
2024年6月1日から2日にかけて、マツダは広島本社で「マツダタウンフェスタ2024」を開催。同イベントでは、歴史的なコンセプトモデル「RX-EVOLV」も展示されました。
最もスポーツカーらしい「4ドア車」
2024年6月1日から2日にかけて、マツダは広島本社(広島県府中町)で「マツダタウンフェスタ2024」を開催。
同イベントでは、2003年から2013年まで販売された4ドアスポーツカー「RX-8」の原型となったコンセプトモデル「RX-EVOLV(以下、RXエボルブ)」も展示されました。
「マツダタウンフェスタ」は、今年2024年をもって創業104年となるマツダが、これまでの感謝の気持ちとともに広島本社構内で開催するイベントです。
かつては「マツダオープンデイ」の名で開催されていたのですが、コロナウイルスによる感染拡大が発生したため4年に渡って中断。
今回、マツダタウンフェスタへと名称を改めたうえで5年ぶりに開催され、この場でしか見られない特別な企画や体験プログラムが行なわれました。
そんなイベント会場で展示され、人々を惹きつけていたのが、ロータリースポーツカーのコンセプトモデルであるRXエボルブです。
同車は1999年に開催された「東京モーターショー1999」で世界初公開。
スポーツカーらしい流麗なエクステリアに高い動力性能とハンドリング性能を実現しつつ、4枚のドアと4座のシートを搭載して実用性も兼ね備えた、将来のスポーツカー像を提案するモデルだと当時マツダは説明。
「世界で最もスポーツカーらしい4ドアカー」をデザインテーマに、一目で「RXシリーズ」かつマツダ車だと分かるスタイリッシュな外観が施されています。
最大の特徴は、ボディ左右に備えられた合計4枚のドアにあり、センターピラーレス構造の「フリースタイル式」を採用することでセダンを超える利便性を目指しました。
この斬新なドアとパッケージングにより、RXエボルブは同シリーズの「RX-7」と同等のサイズでありながら、大人4人が快適に移動できる居住空間を確保。
さらに、マツダこだわりの「操る楽しさ」を実現すべく、FRレイアウトや軽量かつ強固なボディ構造、前後重量配分50:50、ヨー慣性モーメントの低減といった要素が組み合わされました。
また同車の外観のポイントとなるのが、まるでリトラクタブルライト式のように見える、隠れたヘッドライトです。
整流ウイング下の開口部内に極薄型の「マイクロHIDライト」が配し、開口部の奥から光を放つ斬新な形式を採用したことで、シンプルで美しいフロントマスクの実現に寄与しました。
そんなRXエボルブのボディサイズは、全長4285mm×全幅1760mm×全高1350mm。ホイールベースは2720mmです。
パワーユニットは、RX-7に用いた「13B」型エンジンよりもさらに小型化した新世代ロータリーエンジン「RENESIS(レネシス)」を搭載。
654cc×2ローターを組み込んだエンジンを前車軸より後方に搭載し、最高出力280馬力・最大トルク23.0kg-mを発揮します。
このRXエボルブについて当時マツダは以下のように発表しています。
「クルマに求められる資質は時代とともに変化しており、スポーツカーであっても家族や友人たちと歓びを分かち合いたいと考えるお客様が増えています。
RXエボルブは、このような声に応える存在であり、4ドアボディで広々とした室内空間を確保しながらマツダらしい走行性能を継承する、“マルチタレンテッド・スポーツカー”なのです」
その後、RXエボルブはRX-8の名で市販化を実現し、マツダの想定していた目標販売台数を超えて、2012年中には19万台を超える累計生産台数を達成。
新時代のスポーツカーを目指し、多くの人に笑顔をもたらすことにも成功したRXエボルブとRX-8は、紛うことなき成功モデルとして自動車史に刻まれたと言えるのではないでしょうか。
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マツダタウンフェスタ2024の会場ではRXエボルブのほかにも、2023年のジャパンモビリティショーで世界初公開された新時代のロータリースポーツカー「アイコニックSP」も展示されました。
このアイコニックSPも市販化を求める声が多く集まっているモデルであり、かつてRXエボルブがRX-8として発売したように市販化が実現するのか、期待が高まります。
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