世界初の「2階建て」ミニバンが凄い! 斬新すぎる「屋根裏部屋」付きマツダ車に反響あり! “車中泊”に最適な「面白ミニバン」は誕生が早すぎた?
「キャンプ」や「車中泊」を楽しむアウトドア派に最適なクルマが、かつてマツダから販売されていました。一体どんなモデルで、現在はどのような評価となっているのでしょうか。
ルーフの上に「小部屋」を標準装備!
近年、爆発的に広がったキャンプブームも落ち着きを見せ、現在はソロキャンプや車中泊は趣味のひとつとして定着したとも言われます。
そんなキャンプや車中泊などの「アウトドアレジャー」に最適なクルマを、かつてマツダが販売していました。
そのクルマの名は「ボンゴフレンディ」。1995年にマツダからが発売されたミドルサイズのミニバンです。
ボディサイズは全長4620-4655mm×全幅1690mm×全高1960-2090mmと、街中でも扱いやすい大きさに3列シートを搭載。
それでいて乗員全員がゆったり寛いで移動できるよう、広々とした室内空間が確保されています。
ここまで見た限りでは、ホンダ「ステップワゴン」やトヨタ「ノア」と同様の使い勝手を備えたミニバンのように思えますが、ボンゴ フレンディは他のどのクルマにも似ていない画期的な飛び道具を用意していました。
それが「オートフリートップ」と呼ぶ、クルマの上に大きなテントを展開できる機能です。
具体的にオートフリートップとは、ルーフが電動で大きく開閉してテントが出現する仕組みのことで、いわばクルマに「屋根裏部屋」となる居住スペースが追加されます。
この機能は現在では「ポップアップルーフ」などの名で呼ばれ、カスタムビルダーの手で取り付けることが出来ますが、それを1995年に量産車として標準装備するグレードを用意したのは、マツダが世界初でした。
そんなボタンひとつで出現する「2階」は見晴らしもよく、床はクッション敷き。大人2人が横に並んで寝ることも可能な広さです。
車内から上のテントに移動するには、1・2列目シート間の天井に設けられたホールを使用し、それとは別に小物の受け渡しができるよう、便利な小窓も装備されていました。
さらに、テント側面の窓には虫除けのための網まで備わるほど配慮が行き届き、アウトドアを楽しむユーザーにとっては大変便利だと好評を獲得。
ボンゴフレンディは2000年代に入ってからもマイナーチェンジなど細かな改良を行ないますが、誕生10年目となる2005年11月には残念ながら生産終了となりました。
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この量産車世界初のオートフリートップを採用したボンゴフレンディについてSNSでは、「当時小学生だったけど、大人になったら欲しいと思っていたなぁ。まさか無くなるとは…」「あのサイズ感が良いしMTがあったのも本当に凄かった」「フレンディバン復活して欲しいな」と、当時を懐かしみつつ復活を望む投稿が見られます。
また、「運転席の上にDIYで出入り口を増設して、前からも移動できるようにしてました!」「乗っていたけど40万km以上走ったよ。エンジンが丈夫で本当に良く出来たクルマだった」といった実際のオーナー達からの声も。
そのほか、「あのポップアップテントはようやく時代が追いついた感じある」「マツダは先取りしすぎてた。今だったら間違いなく売れている」「四半世紀も先取りしてたって今なら思えるよね」など、当時この機能を実現したマツダの先見の明に驚くコメントもあり、ボンゴフレンディは生まれるのが早すぎた存在と言えるのかもしれません。
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