なぜマツダは「エンジン」を止めないのか 新技術と共に見据える20年後のクルマづくり

マツダが技術開発の長期ビジョンを発表、ガソリン・エンジンの開発継続を高らかに宣言しました。EVなどモーター駆動車への世界的潮流に抗うような新しい「“Zoom-Zoom”宣言」、その第一歩は2019年開始とのことです。

淘汰されゆくエンジン マツダの本気を示す新技術とは?

 今年になって、世界のあちこちで「エンジン車の販売は将来的に禁止にする」というようなニュースが聞こえるなかで、あえてマツダは「エンジン車」を続けると宣言。あわせて次世代ガソリン・エンジン「スカイアクティブ-X」を発表し、「エンジンを続ける」ことの本気度を示したのです。

「マツダ技術開発長期ビジョン説明会」にて「サスティナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」が発表された(2017年8月8日、鈴木ケンイチ撮影)。

 ちなみに次世代ガソリン・エンジン「スカイアクティブ-X」とは、「予混合圧縮着火(HCCI)」という技術を実用化したものです。かんたんに言えば、「ものすごく薄い混合気(燃料と空気が混じった気体)=ものすごく少ない燃料」でもエンジンを回すことが可能なだけでなく、排気ガスもきれいで、パワーも出るという夢のようなエンジンです。ただし、夢と言われるだけあって、その実用化は非常に困難なものだと考えられていました。

 ところが、それをマツダは実用化してしまったというのです。この新しい「スカイアクティブ-X」は、マツダの従来型エンジンよりも、燃費は20~30%、トルクは10~30%も良くなっているというから驚くばかりです。

 ただし、マツダはEVをやらないというわけではありません。先ごろ発表されたトヨタとの提携内容にその共同開発が含まれていたように、EVの展開も明言しました。

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