スズキが軽SUV「ハスラー」の「クーペ仕様」を提案! 悪路も走れる「スポーツカー」に変身! 斬新モデル「ハスラークーペ」登場に期待大

スズキの人気SUV「ハスラー」には様々なバリエーションが展開されていますが、実はこれまでスポーティなボディ形状を採用した斬新な「クーペ仕様」も姿を現していました。

スズキ「ハスラー」の純正クーペモデル!

 スズキは2024年5月24日、人気の軽乗用車「ハスラー」の一部改良を発表するとともに、フロントマスクなどの外装デザインが異なる新タイプ「タフワイルド」を発売しました。
 
 今回のように、様々なバリエーションが展開され息の長い人気を誇るハスラーですが、実はこれまでスポーティなルーフ形状を採用した斬新な「クーペ仕様」も姿を現していました。

スズキの提案「ハスラークーペ」がカッコいい!
スズキの提案「ハスラークーペ」がカッコいい!

 初代ハスラーは、軽ワゴンとSUVを融合させた新しいジャンルの「軽クロスオーバー」として2014年1月に誕生。

 軽自動車に求められる実用性や室内の広さ空間を確保しつつ、高い悪路走破性能を備える点が魅力で、未舗装路を走行するアウトドア好きや、凍結路を移動する必要のある雪国のユーザーなどから高い支持を獲得。

 くわえて、つぶらな丸目2灯のヘッドライトと背の高い箱型ボディの組み合わせが、まるで“家族の一員”のような愛らしい雰囲気を醸し出すこともあり、その外観デザインが決め手となって購入したというオーナーも少なくありません。

 そして2020年にはフルモデルチェンジし2代目が登場。初代のコンセプトを引き継ぎつつ、初代には設定の無かったマイルドハイブリッド仕様も追加され、より経済性と走行性能を高めたモデルとして多様なユーザーから愛用されています。

 そんなハスラーは先述の通り実用性の高さを念頭に開発されているため、全車とも車内スペースを最大限活用できる四角いボクシーなスタイルを採用していますが、過去には広さを抑えつつスポーティなキャビン形状を採用したクーペモデルが公開されたことがありました。

 それが2013年に開催された「第43回東京モーターショー2013」のスズキブースで実車展示されたコンセプトカー「ハスラークーペ」です。

 当時のスズキブースの出展テーマは「新しい物語をつくろう」。

 自動車ユーザーひとりひとりの日々の暮らしを“物語”ととらえ、そこにプラスすることで日常をワクワクする“新しい物語”に彩る「魅力あるクルマ」の一台として、市販直前のハスラーとともにハスラークーペも提案されていました。

 同車は通常モデルのハスラーをベースに、ルーフを後ろ下がりのスポーティなスタイリングへと改造。

 それに合わせてリアウィンドウの傾斜角度も大きく前傾されたほか、リアドアのドアハンドルを窓枠の隣のCピラーに隠した「ヒドゥンタイプ」へと変更することで、一見すると片側1枚ドアに見え、まさに「クーペ」の名に相応しい一台へと姿を変えています。

 また、カスタム箇所がそれだけに収まらないのがスズキの凄いところ。通常のハスラーと見比べると、ドアの形状のみならず開口部のカットラインまで完全に作り変えており、従来のドアパネルとは異なり上部のサッシュ部分でドアが完結する構造となっています。

 これによりルーフにはドアの開口線が入らず、より3ドア車のように見えるほか、ボディサイドから見たドア後端の傾斜角も斜めに倒され、スポーティさを際立たせました。

 同時に、ボディ下部の樹脂カバーが施される部分は厚みを増しており、これも車体をより薄く見せる視覚的な効果を狙ったものと思われます。

 このように、SUVでありながらボディを薄くスポーティに演出したハスラークーペですが、その一方で持ち前の“タフさ”もしっかり高められ、大径ホイールを履いた大きいタイヤや高い地上高はそのままに継承。

「悪路走破性を備えたクーペSUV」というかつてなくファッショナブルな一台として、またスズキの本気度がうかがえるその構造から、同車はモーターショーで多くの注目を集めました。

 ※ ※ ※

 スズキは当時このハスラークーペについて、「ハスラーに“クーペシルエット”という更なるバリエーションを拡げたデザイン提案モデル」と説明しており、残念ながら同車が市販化されることはありませんでした。

 キャビンを切り詰めチョップドルーフ化された軽自動車としては、2014年12月に発売されたホンダの「N-BOXスラッシュ」も思いあたりますが、こちらもリアドアのハンドルを窓枠に隠したスポーティなフォルムで話題となった、遊び心にあふれ記憶に残るモデルでした。

 残念ながら、実用性が重視されることの多い軽自動車としては異端ともいえ、量販が難しく市販化へのハードルの高いこれらのモデルですが、そのインパクトやスタイリッシュさは一部のファンの心を強く掴むもの。

 またいつか、このようなユニークなスタイリングを採用した、ワクワクするクルマの登場に期待が高まります。

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2件のコメント

  1. ウザいわーcoupéって言うから2ドアかと思いきや
    、リヤドアのドアグリップを位置変えて見えづらくしただけ。完全にcoupéじゃ無いやん

  2. これはカッコ悪い、、、
    反響も悪くてこの方面の派生モデルは出なかったんでしょうね。

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