美しすぎる新型「クーペSUV」実車公開! ガバっと開く「ガルウィングドア」と開放的な「ガラストップ」採用した“斬新モデル”が伊に登場
イタリアで活躍するアウトモビリ・ピニンファリーナは、2024年5月24日から開催の「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステ」に、コンセプトカーの新型「プーラビジョン」を欧州初展示しました。どのようなモデルなのでしょうか。
美しすぎる新型「SUVスーパーカー」登場
伊アウトモビリ・ピニンファリーナ(以下ピニンファリーナ)は、2024年5月24日から26日にかけてイタリアのコモ湖畔で開催の「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステ」にて、新型のコンセプトカー「プーラビジョン」を欧州初展示しました。
ピニンファリーナは元々カロッツェリアとして、フェラーリやマセラティをはじめとした高級自動車メーカーのモデルのデザインや製造を行ってきました。
そんな同社が今回のイベントで出展するのが、独自に開発したSUVタイプのスーパーカーであるプーラビジョンです。
このプーラビジョン、デザインはカロッツエリアの得意分野だけに、他に類を見ない美しいスタイリングにも圧倒されますが、そのなかでも驚く特徴が、斬新なドアの開き方とキャビンの構造でしょう。
同車は、前後に長い左右2枚のドアが上部に開く「ガルウィング式」を採用していますが、それで開くのは一般的なドアの“上半分”部分のみ。
では下半分のドアはどうなるのかと言うと、前後に分かれて「観音開き式」に大きく開きます。
つまりプーラビジョンのドアは、ガルウィング式の左右2枚と観音開き式の前後左右4枚の、合計6枚で構成されているのです。
このような斬新な開閉構造は技術展示的な意味合いをもつコンセプトカーの世界でも珍しいもので、当然乗り降りには上下左右に広大なスペースが必要になるため実用性は未知数ですが、しかしピニンファリーナ製の美しいスタイリングの実現に必要だったと言われれば説得力を持つから面白いもの。
実際、この開閉構造によりプーラビジョンは、他のSUVでは考えられないほどキャビンをボディから絞り込んだ形状となっており、それが同車のデザイン上のチャームポイントとなっています。
また、このキャビンは大部分がガラスとなっていて、中央部は「ビスコット」と呼ばれるスペースを設けて美しく透明感のあるスタイルを形成。
ルーフにガラスを配した「パノラマルーフ」を採用するクルマは世に多いものの、プーラビジョンほど開放感を獲得し外の風景を楽しめるインテリアを持つSUVはそうそう存在しないでしょう。
その他、従来のドアミラーは廃止され、代わりに後方を映すカメラを組み込んだほか、インテリアのセントラルディスプレイは、使用しない時には収納しダッシュボードをより広く確保することができます。
このプーラビジョンについて、同社のチーフデザインオフィサーであるデイブ・アマンテーア氏は以下のようコメントしています。
「プーラビジョンはピニンファリーナが生み出してきた名車のDNAを受け継ぎつつ、シャープなラインと現代的な美しさで未来のクルマを具現化しています。
この美しいボディと時代を超えて愛されるプロポーション、ロアボディのディテールに技巧が凝らされている点を見れば、ピニンファリーナが手掛けたクルマであることは一目瞭然でしょう」
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