アンダー200万円! トヨタの「快適小型SUV」何が良い? デビュー“4年”でも売れまくり! 「ヤリスクロス」の魅力は?

「ヤリスクロス」に対するユーザーの声は?

 そんなヤリスクロスですが、果たしてユーザーはどのような印象を抱いているのでしょうか。

 まずは外観について、単純にヤリスのままではなく、きちんとSUVらしい造形になっているのは高評価のようで、「コンパクトSUVとして見た目は差別化されているのが良い」といった意見がありました。

「ヤリスクロス」のインテリア
「ヤリスクロス」のインテリア

 一方で、「テールランプの形状はもっと普通のSUVっぽくて良かったと思います」や、「もう少しアウトドア感があっても良かった」といった声も寄せられています。

 ただし、インテリアや居住性に関しての評価はちょっと低めです。「インテリアの質感が昔のコンパクトカーのまま」や「シート表皮の色使いが年寄りっぽい。見た目の若々しさをスポイルしている」といった意見に加え、「後席は狭い」という意見が多数見受けられます。

 ライバル車が軒並み後席の居住性をそれなりに確保しているのに対し、ヤリスクロスは大人が長時間乗るのは辛そうな足元の空間になっています。

 賛否両論なのは、ヤリスと同じ最低地上高など全体的にSUV感が薄いこと。オフロードではなく街乗りがメインと思ったほうが良いでしょう。

 ただし「SUVは腰高だと思い込んでいましたが、普通車感覚で運転できました」といった好意的な意見も。

 さらに車重の軽さも燃費に好影響を与えているようで、「ヤリスとほぼ変わらない低燃費なのは嬉しい限り。オフロード走行はしないからFFで十分」というオーナーも。

 実際、後発のライバルとなるホンダの新型コンパクトSUV「WR-V」も2WDのみと割り切った設定となっていますし、ヤリスクロスも含めて4WDを選択するメリットは少ないのかもしれません。

※ ※ ※

 ヤリスクロスに関して、総合的な満足度は高い傾向が見受けられました。なかでも「SUVの割には…」という枕詞が付くことが多く、一般的なコンパクトカーの延長線上的な使い方をしている人が多いようです。

「200万円以下と価格も安めなのは助かる」「中古車価格が手頃になったら検討したい」という意見も多く、新車・中古車ともに、ヤリスクロスの人気はしばらく続くものと思われます。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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