大型トラックに付いている「謎の部屋」何に使う? 内部は? 潜入してみた! 驚きの空間とは
2024年5月8日-11日にパシフィコ横浜で「ジャパントラックショー」が開催されました。そこでは「トラックの秘密の部屋」に潜入してきました。その意外な快適性に驚きの連続です。
トラックの「謎の部屋」に潜入! そこは意外なほど快適だった。
大きなトラックにはキャビン(キャブ)の上に「謎の部屋」が存在します。
今回、その内部に潜入してきましたが、どのような空間が広がっていたのでしょうか。
今回、パシフィコ横浜で2年に1度開催される「ジャパントラックショー」にて、トラックの秘密の部分に潜入してきました。その意外な快適性に驚きの連続です。
ジャパントラックショーでは、日本のトラックメーカーはもとより、海外トラックメーカー、ボディ製作メーカーによる架装車の展示。
安全運転に寄与する車内外をモニタリングするカメラやセンサー、ライトなどの用品、出勤や運行システムなど、トラック業界を取り巻くさまざまな業界が一堂に会します。
一般の人も入場可能で、普段見ることのできないトラックの運転席に座ることや、特殊用途の車両を見学できるなど人気の高いイベントです。
そんなトラックショーのなかで、キャブが地面に置かれ、車内を簡単に見学できるようになり、さらにオリジナルで開発された2階建キャブをじっくり見学できるというブースを見つけました。
その2階建てキャブを展示していたのは、パブコというボディ架装メーカーです。
トラックは基本的に、シャシー、エンジン、キャブをトラックメーカーが製造し、ボディ部分は実際にトラックを使う事業者ごとに合わせて、ボディメーカーが製作します。
最近はトラックメーカーが一貫製作としてボディも載せて、完成車として販売することもありますが、そのボディはやはりボディメーカーが作成したものになります。
そのボディメーカーとして有名なパブコが今回、新たな「マルチルーフ」を開発し、実際の使い勝手などを見てもらうためにキャブを展示していました。
トラックのキャブはトラックメーカーごとに異なりますが、フルキャブ+標準ルーフ、フルキャブ+ハイルーフ、ショートキャブ+標準ルーフ、ショートキャブ+ハイルーフといった具合に分類されることがほとんどです。
このフルキャブというのは、運転席の後方にベッドルームを設けているタイプです。ベッドルームを省いたものがショートキャブです。
ルーフに関しては低いタイプの標準ルーフと、室内に快適性をもたらすハイルーフになります。
メーカーによっては標準ルーフ、ミドルルーフ、ハイルーフ、マキシルーフというように種類を設けている場合がありますが、フルキャブ、ショートキャブによって選択可と不可の組み合わせが存在しています。
長距離トラックは途中で仮眠をとることも多いため、運転席後方にベッドルームを設け、ドライバーが仮眠を取れるようになっています。
しかしトラックの一番の目的は多くの荷物を積んで運んでいくことです。
そのためなるべく荷室の前後長を多くするために、ショートキャブというものが開発されました。
するとドライバーの仮眠するスペースが無くなってしまうため、キャブを高くし上方にベッドルームを作るようになりました。
これが今回見学できた2階建キャブの正体です。
パブコではこのマルチルーフを「CABUTO(カブト)」として製作しています。
なんでマルチルーフというかは、ドラッグフォイラーとして、キャブの空気抵抗を減らすエアロパーツとしての機能と、スーパーハイルーフとして、ベッドルームとして快適な空間を生み出すマルチな機能を持っていることで、マルチルーフという名称になっています。
このマルチルーフは三菱ふそう「スーパーグレート」のショートキャブ専用として開発されています。
ショートキャブのルーフを切開し、オリジナルのFRP製マルチルーフを載せてます。
するとキャブ内の室内高は床面から2mを超え、ドライバーの頭上にかなり広い空間がうまれ、車内で立って着替えなどができる快適なスペースになります。
またこのネタか。
でも今回の記事は、ちゃんと経緯が説明されて居て、
調べました感が有る良い記事だと思います。