「タイヤ交換」を怠ると何が起きる?「摩耗したタイヤ」で走り続けたデメリットとは! 最適な「交換タイミング」も解説
「交換タイミング」は3~4年か?
このように、タイヤが劣化するとスリップしやすくなるほか、ブレーキの効きが悪くなるなど非常に危険な状態になります。
そのことからも、摩耗した状態のタイヤで公道を走ることは法律で明確に禁止されています。
道路運送車両法の保安基準を見ると、タイヤの溝の深さは1.6mm以上を有することが定めており、これを下回ると車検に通らなくなります。
また、タイヤの溝が1.6mm以下の状態で公道を走行すれば「整備不良(制御装置等)」として、普通車の場合は反則金9000円と違反点数2点が科せられるのです。
そして多くのタイヤは、溝の深さが1.6mm以下になると「摩耗状態が危険であることを示すサイン」が現れます。
これはスリップサインと呼ばれるもので、タイヤ側面に記された「三角マーク」からタイヤの溝側を見ると溝の底部が盛り上がっているもの。
タイヤの溝が1.6mm以下になると、この盛り上がった部分がハッキリと見えるようになり、タイヤの交換時期を知らせてくれるのです。
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新品のタイヤの溝の深さは、約8mmほど。
先述のように1万キロ走行すると2mm減る計算になるため、おおよそ3~4年で次の新しいタイヤへと交換することが求められます。
ただし走行距離が少なく、タイヤの減りがあまり見られない(溝が残っている)からといって、長期にわたって使用するのもNGです。
タイヤメーカーによると、ゴムの性能劣化を考慮し、使用開始後5年以上が経過した場合は走行距離に関わらず交換を推奨しています。
新しいタイヤは決して安い買い物ではありませんが、摩耗したタイヤを交換せずに走り続けることにはデメリットしかありません。
もちろん冬場に使うスノータイヤ(スタッドレスタイヤ)も同様に、整備不良にならないよう定期的にチェックし、早めの交換を心がけるべきでしょう。
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