日産の新型「巨大SUV」登場! 全長5.1m×斬新顔がスゴ過ぎる!? 日本では「テラノ」だった…「パスファインダー」中国で試乗、印象は?

2リッターVCターボの印象は? スポーティSUVだと思える理由

 また、パワートレインでは北米向けモデルがVQ35DD型3.5リッター V型6気筒エンジンを搭載するのに対し、中国向けモデルでは可変圧縮比機構「VCターボ」を持つKR20DDET型2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載、それに9速オートマチックトランスミッション組み合わせています。

 同じプラットフォームを共用するモデルの中に、日産のプレミアムブランド「インフィニティ」から販売される「QX60」があります。

 QX60も北米向けではVQ35DDエンジンを搭載するのに対し、中国向けではKR20DDETエンジンを搭載します。

 このパワートレインの設定や内外装の雰囲気も相まって、個人的には新型パスファインダーが「QX60の要素を日産車に落とし込んだ」モデルである印象を受けました。

 足回りは比較的硬めで、タイトなコーナーで速度を上げていってもSUVならでは不安定さは感じません。

 重量はグレードによって2011kgから2132kgと結構重め、エンジン出力も248hpほどです。

 ですが、純ガソリンならではの力強い加速は遅すぎず速すぎず、ちょうど良い具合に踏み込める楽しさを持っています。

 直進路でのぐんぐんと加速していく様子、そして高速安定性も相まって非常にバランスよく作られているスポーティSUVであると感じました。

最近の日産顔となっているパスファインダー
最近の日産顔となっているパスファインダー

 完成度は非常に高い一方、パワートレインは純ガソリンのみというのが中国市場で展開していく上での不安要素です。

 中国では大都市部を中心に純ガソリン車への規制が強いですが、プラグインハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(BEV)、燃料電池車(FCEV)といった「新エネルギー車」は税制面での優遇に加え、ナンバープレートの発給制限の対象外でもあります。

 2024年3月に発売されたパスファインダーは初月だけで販売台数が6000台を突破したと発表されています。

 純ガソリン車ながらも販売都市トップ5は北京、広州、深セン、東莞、成都となっており、大都市圏を中心に人気なのがわかります。

 急進的な中国ブランドの成長ぶりに外国メーカーは苦戦を強いられており、特に日産はかつて売れ筋であったシルフィの販売低迷もあって窮地に立たされています。

 新たに投入されたパスファインダーの現地における評価は、同じクラスのトヨタ「ハイランダー」よりも内装の質が良く、また走りも上質であるとされています。

 このまま純ガソリン車のみの展開なのか、もしくは電動化モデルが追加されるかは不明なものの、変わらずに人気が続くことに期待したいと思います。

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