クルマは“夏”にしか行けない「混浴の露天風呂」ドコ? 標高1457mにある「蓮華温泉」凄かった! 絶景を見てみたい

全国各地にはクルマでしかいけない温泉が点在しています。そのなかのひとつに標高1457mに湧く混浴露天がある「蓮華温泉」がありますが、どのような場所なのでしょうか。

標高1457mに湧く混浴露天がある「蓮華温泉」

 日本全国には約3000か所の温泉地が存在します。山沿いのエリアにも温泉が湧いており、様々な条件により気軽に訪れるのが難しい場所もあります。
 
 今回は、クルマでは夏にしか行けない標高1457mに湧く「蓮華温泉 白馬岳蓮華温泉ロッジ」を紹介します。

「仙気の湯」の全景(筆者撮影)
「仙気の湯」の全景(筆者撮影)

 標高の高い厳しい自然環境にある温泉では、冬季は休業するところもあります。

 そのなかのひとつが長野、新潟、富山、岐阜にまたがる中部山岳国立公園で標高1457mの高原地帯にある「蓮華温泉」です。

 そこには「白馬岳蓮華温泉ロッジ」という一軒宿があり、北アルプスへの玄関口となる山小屋で住所は新潟県糸魚川市。

 ここは、10月中旬から3月中旬まで冬季休業となる場所で、例年は3月下旬に営業再開となるものの、近隣の道路が6月下旬まで閉鎖となることから、近くにある「栂池スキー場」からスキーで訪れるという一風変わった場所です。(2024年は雪が少ないことから中止となっています)

 なお蓮華温泉は5月中旬から道路の開通する6月下旬まで、再び休業に入るという変則的な営業をしています。

 一方で6月下旬から10月中旬までは自分のクルマやバスで赴くことが可能で、北陸新幹線の「糸魚川駅」からクルマで90分というアクセス状況です。

 白馬岳蓮華温泉ロッジは、最大収容人数150名となる全29室と、広々としたつくりが特徴。

 温泉は、館内にある男女別の内湯があるのと、徒歩5-15分ほどのところに「野天風呂(混浴)」が4か所という合計5か所です。

 横長の広々とした湯船の内湯「総湯」の泉質は単純硫黄温泉となり、薄乳白色の湯はミネラルを感じる鉱物の香りが内湯に漂っています。

 対して4か所の野天風呂は「黄金湯」、「三国一の湯」、「薬師湯」、「仙気の湯」となり、すべて「源泉かけ流し」です。

 約4、5人が入れる「黄金の湯」の泉質は含硫黄-マグネシウム-炭酸水素塩温泉となり、鼻を抜ける金気(鉄)と硫黄が香る黄色味を帯びたお湯が特徴となります。

「三国一の湯」は、1人サイズの野天風呂で泉質は、単純硫黄温泉(硫化水素型)。

 白い湯の花が舞うミルキーホワイトの湯色で、甘く濃い硫黄の香りが漂います。

 単純硫黄温泉の「薬師湯」は、エメラルドグリーンの湯色となり、フワッと硫黄が香ります。なおお湯は舐めるとレモンのような酸味を感じるのが特徴です。

 なお野天風呂はすべて混浴ですが、薬師湯は「女性優先」となり、「女性入浴中」の表示板を掛けることで女性専用にすることができます。

 最後の「仙気の湯」は、目の前に北アルプスの絶景が広がったところで、5、6人が入れそうな野天風呂。泉質は単純硫黄温泉(硫化水素型)となり、お湯は薄く濁って見えます。

※ ※ ※

 なお宿で提供される料理の食材は「地産地消」となり、筆者が訪れた際にはトンカツ、シカ肉、山菜の天ぷら、そして糸魚川産コシヒカリのご飯という内容でした。

 蓮華温泉はなかなか行きづらい場所にありますが、春は雪景色、夏は豊かな緑、秋は紅葉と季節で様々な景色を味わえます。

 厳しい自然環境にある分、雄大な大自然の絶景を堪能しながら、入る温泉は格別の開放感です。

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1件のコメント

  1. 普段見ない記事と思えば新しいライターさんか…。
    数ヶ月に一度同じ記事を定期的にアップするライターにはならない様に頑張って。楽しみにしてます。

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