道路に「謎のVマーク」どうすればいい!? 突然「V」がいっぱい並ぶ光景 意味は分からないけど気持ちは分かる!? 気になる正体は

道路を走っていると、路面に英語の「V」を逆にしたようなマークが、連続してペイントされている区間があったりします。このマークを見かけたら、いったい何に気を付ければいいのでしょうか。

謎の連続「逆V字マーク」

 道路を走っていると、路面に英語の「V」を逆にしたようなマークが、連続してペイントされている区間があったりします。
 
 このマークを見かけたら、いったい何に気を付ければいいのでしょうか。

高速道路のイメージ(画像:写真AC)。
高速道路のイメージ(画像:写真AC)。

 路面標示は道路交通法での規制に関わるものもあるため、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」で規定されています。

 しかし、今回の「逆V字マーク」はこれに含まれておらず、あくまで道路管理者が「安全のため」独自に設置しているマークということになります。

 規定はありませんが、一般的には「この先危険区間、スピード落とせ」ということを意味し、それをドライバーに対して直感的に訴えかけてくるようなデザインとなっています。

 一般道路だけでなく、高速道路などでもあちこちで設置事例があります。多くの場合、思いがけない急カーブがあってハンドル操作を誤りがちになるため、前もってきちんと冷静な運転判断ができるくらいのスピードに落としておきなさい、という思いが込められています。

 ほかにも、上り坂の終わりにも設置されることがあります。すぐ目の前の状況すら視界に入りづらい道路状況なので、坂の頂上に来ていきなり目の前に異常があった場合、急な運転操作が必要になりかねません。事故を絶対に起こさないためには「かもしれない運転」が必要です。そのためにはあらかじめスピードを緩めることが第一なのです。それを企図して、「逆V字マーク」が路面に引かれているのです。

 このマークも複数のタイプがあり、細身で両側に長く伸びた「V」もあれば、若葉マークのようなずんぐりむっくりの「V」もあります。また、向きも逆ではなく、こちらに向いている「V字」の場合もあり、さらに尖っておらず台形のようなV字もあります。

 より減速効果を高めるため、ずらっと並んだVマークの間隔が徐々に小さくなり、カーブに近づくにつれて密集していく事例もあります。明らかに何かの異様さをドライバーに訴えかけ、本能的に警戒しスピードを緩めることを期待したものです。

 NEXCO中日本 名古屋支社も4月14日にSNS上で、このマークを紹介。同支社ではこれを「V字アロー」と呼んでいるそうで、「急ハンドルが多い地点」に設置しているとのこと。

「この白線がある地点では車線の中央を通るように意識して、ハンドル操作に気を付けて運転してください」と呼びかけています。

【画像】えっ…!? これが謎の道路の「Vマーク」です(20枚)

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