マツダ「痛ロードスターSUV」実車展示! ゴツさ爆発に注目度高し!? なぜ2人乗りスポーツをオフ化?
痛車展示イベント「お台場痛車天国2024」に「痛ロードスターSUV」が展示されました!
本格派オフロード仕様のロードスター痛車とは
マツダ「ロードスター」とは、ライトウェイトスポーツの代名詞として知られています。
しかし、中には車高を上げてオフロード、今で言うSUV風に仕立てた痛車が痛車展示イベント「お台場痛車天国2024」に展示されました。
一般的に漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターを内外装に施したクルマを痛車と言います。
元々の語源は「見ていて痛々しいクルマ」と言われていましたが、最近ではスタイリッシュなカスタムや、一見痛車には見えないお洒落な仕様も存在し、「痛々しさ」を感じさせないものも珍しくはありません。
2024年3月31日には、世界最大級の痛車展示イベント「お台場痛車天国2024」が東京・臨海副都心で開催されました。
痛車のイベントは世界中で開催されていますが、その中でも最大級の規模を誇るのが「痛車天国」です。
今回の「お台場痛車天国2024」では多様化した痛車文化を象徴するように1000台を超える痛車が会場に集結しました。
その中でも、特に注目を浴びたオフロード痛車がロードスターで、オーナーは静岡県在住の「ここっと」さんです。
ここっとさんは御殿場市にある痛車ショップ「K-concept Design」のオーナーでもあり、日頃から痛車のデザイン、ラッピング施工、板金、小物製作などを手がけています。
このロードスターも自身でデザインと施工をおこなった痛車です。
ここっとさんのロードスターは元々、街中でよく見かけるようなソウルレッドプレミアムメタリックのボディ、車高も普通のロードスターでした。
納車すぐから痛車にしており、「幼女戦記」からターニャ・デグレチャフ、「ストライクウィッチーズ」からエルヴィン・ロンメル/エディタ・ノイマン、「ゾンビランドサガ」から水野愛など、貼っていた作品は多岐に渡ります。
ですが、実は他にマツダ「プロシード」やスズキ「ジムニー」なども所有しており、オフロード好きの一面もあると言います。
きっかけは幼い頃に父親のいすゞ ビッグホーン(ショートホイールベースの2ドアソフトトップ)の横に座り、よく河原で悪路を一緒に走ったこと。
社会人2年目で初代ロードスター(NA)を手に入れたことをきっかけにロードスターの虜になり、「ロードスターをリフトアップしたい」という構想を思い描いたそうです。
残念ながら初代ロードスター時代にその夢は実現しませんでしたが、その後4代目ロードスター(ND)へ乗り換え、ローンの支払いが終わったのを機にかつての夢を実行に移しました。
当初はオフロードタイヤとマッドガードを装着したライトグラベル仕様から始まりました。
ですが、静岡の山奥を開拓していくうちにさらなる過激な仕様を追い求めるようになっていきます。
フェンダーは純正品を30mm拡大させた上に、チャージスピード製50mmオーバーフェンダーを装着したことで存在感のあるシルエットに。
それに加え、ZEAL製サスペンションで30mmのリフトアップ、アピオ製フロントグリルガード、パジェロミニ用ラジエーターガード、吸気用シュノーケル、マフラーのサイド出しを装着。
そして外径703mmのオフロード用タイヤ「COMFORCER CF3000」などを組み合わせ、唯一無二の「本格派オフロード仕様」をロードスターで作り上げたのです。
痛車の仕様も時を経て変化し、オフロード仕様以降はラギッドなロードスターに合わせてスマホゲーム「アークナイツ」などの硬派な世界観を持つ作品を貼るようになっていきました。
そして2023年10月、自身が大好きなアクションゲーム「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」が発売されたことを機に、アーマード・コアの痛車へと仕様を変更しました。
アーマード・コアシリーズは多くのファンを持つフロム・ソフトウェアのゲームで、2023年8月には約10年ぶりとなる新作がついにリリース。
ここっとさんは「リリース前から新作がリリースされた暁にはアーマード・コアの痛車にすると決めていた」と語ります。
そしていざ発売を迎えて実際にプレイしたところ、期待以上となるストーリーの完成度や設定の作り込みにすっかりのめり込み、その高揚感を胸に自身のロードスターを「アーマード・コア」仕様に仕上げたとのこと。
ちなみに、ここっとさんは他にもたくさんのクルマを所有しています。
メインとなるロードスター以外に、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」からエマ・ヴェルデ/ミア・テイラーの痛車にしたマツダ「デミオ スポルト(DY)」、マツダ「RX-7(FD)」、マツダ 「プロシード」、アルファロメオ「147」、ボルボ「240エステート」、スズキ「ジムニー(JA22)」など、多彩なクルマ趣味人の一面も見せています。
今回の痛車天国の会場では事前に雨上がりの富士山山麓を走ってつけた泥をそのままにして展示、来場者の注目を集めました。
また、座席頭上には悪路走行に必須なハイリフトジャッキや、後部に金属シャベルなども装備、「見た目だけじゃないオフロードの雰囲気」を装備品で演出。
痛車には普通の乗用車からバス、トラック、バイク、自転車、ミニカーなど様々なボディタイプもあれば、着地するほど車高を下げた痛車、このロードスターのように本格的な悪路走行を目的としたハイリフトの痛車もあります。
星の数ほどアニメ、漫画、ゲーム作品があるように、クルマのカスタムもUSDMやローライダー、街道レーサー、VIP系、スポコンなど多様なスタイルがあり、それらを組み合わせることで「自分だけの世界観」を表現できるのが痛車の醍醐味と言えるでしょう。
海外のチューナーをマネたんだな。 あとナンバー曲がって違法だし、前のナンバーどこ行った?