あっ!「燃料残量警告灯」点いちゃった! あと何キロ走れる? うっかり「ガス欠」で違反になる!? 正しい対処法とは
「燃料残量警告灯」が点灯すると、クルマの燃料が少なくなっているサインです。しかし、すぐに走れなくなるわけではありません。では、「燃料残量警告灯」が点いてから、クルマはどのくらいの距離を走れるのでしょうか。
「燃料残量警告灯」点灯! 残りの燃料はどれくらい?
クルマを運転していると、メーター内に「燃料残量警告灯」が点灯することがあります。
エンプティランプとも呼ばれるものですが、ガソリンの給油機のようなマークがオレンジなどに光っているのを見たことがあるという人も多いでしょう。
この燃料残量警告灯は、ガソリンの残量が減った時に点灯するもので、点灯するとすぐにクルマがストップしてしまうように思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
では、あとどれくらいの距離を走行できるのでしょうか。
国産メーカーの販売店に勤務する整備士に聞いたところ、「警告灯が点灯したあとの走行可能距離はおおむね50km程度です」との回答でした。つまり、燃料警告灯が点灯してから、ガソリンスタンドを目指せる燃料は残っているといえます。
ただ、点灯するタイミングは、車種によって設定された燃料の残量が異なります。
多くのクルマは、燃料残量が5L~10L(燃料タンク容量の約15%程度)のときに点灯する設定です。
例えば、ホンダ「フリード(2WD)」は約6.3L、マツダ「CX-5」は約9L、トヨタ「プリウス」は約5Lの燃料残量で燃料残量警告灯が点灯します。
しかし、これらはあくまで平均的な値で、燃料がそれ以上残っていても、道路の勾配角度で車体が傾いて燃料が吸い上げられなくなった場合や、乗車人数、エアコンの使用状況、荷物の積載量、速度、メンテナンス状況や道路状況などさまざまな要因によって燃料残量警告灯が点灯するタイミングは変わります。
ちなみに、燃料残量は、給油タンクの中にあるフロート(浮子)を用いて計測しています。タンク内のフロートの位置から燃料残量を計測して、ガソリン量が設定された数値以下の残量になると燃料警告灯が点灯。ドライバーに注意を促す仕組みです。
そのため、点灯するタイミングはクルマの傾きや道路状況に影響を受けやすくなるというわけです。
走行中に燃料残量警告灯が点灯したら、できるだけ早く最寄りのガソリンスタンドで給油しましょう。
とくに注意したいのは、高速道路を走行中です。高速道路では50km間隔でサービスエリアが設置されています。しかし、サービスエリアによってはガソリンスタンドが併設されていないところもあり、100km以上給油できないという区間も存在します。
同乗者がいる場合は、スマートフォンで先の給油ポイントまでの距離やガソリンスタンドの営業時間を確認してもらうと良いでしょう。または、最寄りのインターチェンジで一般道に出て、近隣のガソリンスタンドで給油する方法もあります。
まずは、日頃から自分の運転によるクルマの燃費と燃料タンクの容量を把握しておくことをおすすめします。そうすれば、燃料残量警告灯の点灯から何キロ走行可能か予想することができます。
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