東京有明の“公道”封鎖!? 「いつもの道が通れない?」 交通規制はいつまで? 初の首都バトル開催! 走るとどんな感じ?

「FIAフォーミュラE世界選手権 第5戦 東京E-Prix」が2024年3月29日より開催されます。今回、東京有明の公道を一部封鎖して開催されますが、実際にコースの一部を走ってみました。

交通規制はレース終了後の4月3日午前9時まで

 2024年3月29日より、日本の公道を用いた初の世界選手権レース「FIAフォーミュラE世界選手権 第5戦 東京E-Prix」が開幕します。

期間中は東京有明の一部公道が封鎖・交通規制となる(撮影:加藤博人)
期間中は東京有明の一部公道が封鎖・交通規制となる(撮影:加藤博人)

「FIAフォーミュラE世界選手権(通称:フォーミュラE)」は2014年にスタートしたレースで、今シーズンで節目となる10シーズン目を迎えます。

「電気自動車のF1」としばしば形容されるように、このレースは純電動のパワートレインを搭載したマシンたちが優勝台を狙って競い合うレースです。

 マシンも選手権開始当初より大幅に進化を遂げ、2022-2023シーズンからは第3世代となる「Gen3」シャシが導入されています。

 モーターの最高出力は350 kWへと向上、最高速度は理論値で322 km/hに達するとしています。

 また、第1世代ではハリボテ感の強かったマシンのデザインも、最新の世代では近未来感あふれる戦闘機のようなアグレッシブな見た目が特徴です。

 フォーミュラEはマシン以外に開催地にも特徴があります。

 各国・各都市が打ち立てる昨今のカーボンニュートラル政策と相性が良いため、炭素を排出しないフォーミュラEのコースは市街地コースも少なくありません。

 それぞれのレースは独自の「E-Prix」と呼ばれ、今シーズンで初めて東京でも開催される運びとなりました。

 初開催となる「東京 E-Prix」は東京都の臨海副都心エリアにおける有明地区(東京港埋立10号地その1)で開催されます。

 具体的に言うと、東京国際展示場(通称:東京ビッグサイト)の東展示棟や東棟屋外臨時駐車場を囲うように全長2.582キロメートルの特設コースが設置され、その一部区間には公道部分も含みます。

 公道部分はわずかですが、今回開催される東京 E-Prixは日本の公道を走る初めての世界選手権ということもあり、開催前より話題となっています。

 コースのホームストレートやピットレーンは東京ビッグサイト 東棟屋外臨時駐車場に設置され、そこからターン8まではその北側にある東京ビッグサイト 東雲臨時駐車場を縫うようにマシンが駆けていきます。

 その後、東京都港湾局が管理する臨港道路有明20号線へ左折、加速しながら東京ビッグサイト 4・5・6ホール真横を通る青海・有明南連絡線を通ります。

 そして有明地区南部の鉄鋼ふ頭方面へ続く有明南縦貫線との交差点である「東京ビッグサイト前」がターン12として鎮座しますが、その前に細かなシケインが設置されており、クイックなハンドリングが肝となる区間です。

 交差点を左折し、東京ビッグサイト 東展示棟と会議棟・西展示棟の間を縫うように走り抜けます。

 ターン15でまた左折しますが、ここからは東京ビッグサイト 東棟屋外臨時駐車場へ抜ける直線区間。

 最後に高速左コーナーとなるターン16、タイトな右コーナーのターン17を抜けると最終コーナーであるターン18に差し掛かり、ホームストレートへ戻ってきます。

 臨海副都心エリアは埋立地である特性を活かし、これまでにさまざまな特設イベントを開催してきた歴史を持ちます。

 そして今回、日本初となる公道開催の国際レースがこの地で開かれるということで、これまで以上に臨海副都心が持つモータースポーツの適性に関心が集まることでしょう。

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