すごいレア「ピンクの免許」自慢できる? 免許証写真「なぜ青色?」理由は? 更新時の「写真持ち込み」現状とは
2021年9月以降、運転免許の写真は自由に背景色を選べるようになっています。その背景にはどんな理由があるのでしょうか。また、実際に背景色を変える人はいるのでしょうか。
運転免許の写真といえば、青い背景の決まった形をイメージしますが、最近では自由に背景色を選べるようになっています。
その背景にはどんな理由があるのでしょうか。また、実際に背景色を変える人はいるのでしょうか。
多くは3年や5年ごとに免許センターで運転免許証を更新しますが、たいていは施設内で写真を撮影します。
しかしその際に、数年に一度の撮影のため緊張したり、顔色が悪く写ったりすることもあります。
そのため、できあがった写真に満足できないという声は多く、さらに背景が青色の一色のみでもあり、免許証を身分証明書として使いたくないという人もいるようです。
しかし、意外と知られていませんが、運転免許証の顔写真用に、自分で写真を持ち込むことができます。それも、背景色はピンク色など好きな色にして構わないのです。
実は、免許用写真については、6か月以内に撮影したもの、帽子をはぶらない、正面を向いている、背景に模様や風景が写っていない、などと道路交通法で条件が決められています。
つまり、道交法では「無背景」と定められているだけあり、背景色は何色でもよいというわけです。
ピンクなどの背景色が認められるようになったのは、道交法の改正によるものです。
以前は、写真を持ち込んでも、基準に達しないとして撮り直しを求められるケースが多発し、「基準が厳しすぎる」といった声があがっていました。
そこで、2021年9月に、道交法改正により免許写真の規制が緩和。このときは、容易に個人を識別できる写真は受け付ける、という警察庁の姿勢が発表されています。
それを受けて、免許用写真の明確な基準が定められました。
背景色については、個人を識別しにくい極端な原色が規制の対象です。それ以外は、無地であること、服の色や顔の輪郭と同化しない色であることが守られていれば、ピンクやオレンジなどどんな色でも選択できます。
実際の写真の背景色については、関東圏内の免許センターの担当者は次のように語ります。
「ごく稀に自身で写真を持ってきた人の中に、人数としてはあまり多くないですが、背景がピンクだったり青以外の人はいらっしゃいます。
免許センターで写真を撮る際は全国的に青が一般的ですが、何故青なのかという理由はこちらで決まってはいないです」
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背景色がブルーではない免許証が認知されるようになったのは、日産のキャンペーンがきっかけだったともいわれています。
2018年、日産は「MARCH(マーチ)」のプロモーションにおいて、証明写真機「Ki-Re-i(キレイ)」とのタイアップキャンペーンを展開しました。
「人に見せたくない証明写真のナンバーワンは免許の写真」と参加者の意識を醸成し、日産「マーチ」の車体色であるピンク色の背景の証明写真を、全国にあるKi-Re-iで撮ることができるというものでした。
現在では、背景色の他にも、歯を見せない笑顔の写真も認められるようになっています。
さらに、薄い色のカラーコンタクトやサングラス、形態によりますがヘアバンドやピアスの着用も可能です。日常的に使用していれば、メガネやカツラの着用も認められます。
一方で、写真を持ち込む場合は、いくつか注意するとよい点があります。
都道府県により、写真が持ち込みできる申請は異なるので、事前に確認することをおすすめします。たとえば、東京都では、持参写真で更新や再交付、併記手続を申請できますが、新規取得時には写真を持ち込めません。
また、持参写真とは別に申請写真が必要な場合もあります。東京都であれば、再交付と併記手続の際に、免許写真で使用する写真と申請用写真の計2枚が必要です。
さらに、写真を持ち込んだ場合、通常よりも免許証の発行に時間がかかり、当日に交付されない場合があります。
加えて、手続きできる場所や曜日が限定されています。この点をふまえ、余裕をもってスケジュールを立てるとよいでしょう。
写真の質については、持ち込んだ写真をスキャンして印刷するため、場合によっては原本より画質が荒くなったり、色味が変わったりすることもあります。「思っていたのと違う」と感じる可能性があることは覚えておくとよいでしょう。
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免許証の再交付は、紛失や破損だけでなく、「免許証の写真が嫌だ」という理由でも申請できます。写真はいつでも変更できるので、気になるという人は申請してみてもいいかもしれません。
やった事あるな。黄色で。
単色なら出来るはず。
まあ、撮影が下手くそ過ぎれば出来ないだろうけど。