「アウトドアブームの終焉」は本当? 「軽キャン」&「アウトドア仕様」は続々発表! 世の中では下火も…クルマ業界で盛り上がるワケ
いまやカーライフの定番「車中泊」 新型モデルも続々登場! どんな仕様?
キャンピングカーと合わせて好調なのが、「アウトランド」「オーバーランド」「バンライフ」市場です。
SUVやワンボックス車のルーフにポップアップテントを装着したり、ワンボックス車の車内に車中泊ベッドを入れて旅するスタイルが、若年層を中心に広がっています。
面倒な設営・撤収・道具の手入れの手間がなく、出先での時間を好きに使える車中泊スタイルは、テントキャンプとは異なる余裕を感じさせるものです。
自動車メーカー各社もこのトレンドを盛り込んだ商品訴求を行なっています。
例えば、ホンダ車の純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスは車中泊を意識した仕様を「N-BOX」や「ステップワゴン」で展開。
さらにレクサスでは「オーバートレイル」という同ブランドならではのアウトドアライフを提案する様々な施策を行っており、実際に「GX」や「NX」の特別仕様車として展開されます。
またキャンピングカーショーなどでは軽自動車(ワゴンやバン)をベースとした「軽キャンパー」なども各社から展開されるなど、需要が高まっている様子がうかがえます。
とあるショップの担当者は「クルマ業界では移動する手段にプラスする手軽な車中泊やアウトドアといった要素の需要が高まっている印象です。そうしたこともあり、各メーカーから純正アクセサリーが出たり、カスタム業界でも様々なアフターパーツが登場しています」と話していました。
こうした中で実際の近況はどうなっているのでしょうか。
コインパーキングを運営するトラストパーク社によると、車中泊施設の利用者はコロナ禍前に比べると年々増加しており、2023年は2019年と比較すると10倍増になる見込みだと言います。
経済的にゆとりがなくなっている日本国内において、旅のスタイルが徐々に変化していることがわかるデータです。
ただ、車中泊をするクルマユーザーが増える一方で、公共施設内でのマナーの悪さによるトラブル増加も目立ってきています。
クルマユーザーの9割以上が車中泊を経験している(日本RV協会調べ)という現状において、さらなるインフラの整備が望まれます。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
能登半島地震もあったし。関東大震災も何時起きるとも分からず。災害時の簡易シェルターってのはプライベート空間の確保という意味で重要ですよ。常に周囲の眼に晒されていると余計に疲れますからね。
スッピンで最低グレードの軽バン1台持ってるだけで、考えように依っては様々なことが出来ると考えれば安い買い物ですよ。