三菱「新型SUVミニバン」登場叶うか!? 17年目の“全面刷新”に期待大! 「次期型デリカ」の姿を示す斬新モデル「D:X」とは
三菱「デリカD:5」は登場から17年が経過しました。次期「デリカ」はどのようなモデルになるのでしょうか。実はそのヒントとなるコンセプトカーが存在します。
JMSの「D:X」 「次期デリカ」になりうるのか?
三菱「デリカD:5」は2007年1月に発売し、17年が経過しました。唯一の「オールラウンドミニバン」として高い支持を受けるものの、新型への期待も高まっています。
そうしたなか、次期モデルを示唆するコンセプトモデルが披露されています。
デリカは、1968年から現在まで受け継がれている三菱の伝統的なブランドです。「デリカスターワゴン」や「デリカスペースギア」など、かつて一世を風靡したモデルも多くありますが、その中核となるのが、デリカD:5です。
両側スライドドアを装備するミディアムサイズミニバンの利便性と、「パジェロ」や歴代デリカで培ってきた本格四輪駆動車並みの走破性能などが、アウトドアユーザーを中心に人気を博しています。
また、デリカD:5の「弟分」的存在に位置する軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」も2023年5月にラインナップされるなど、三菱を代表するシリーズとなっています。
2019年2月にはデザインの大幅変更を含む大規模マイナーチェンジが実施され、エンジンや新開発の8速ATの搭載、先進運転支援システム「三菱 e-Assist」の採用などが図られたものの、2007年からラインナップされ続けていることで、新型への期待も高まっています。
そうしたなか、三菱は2023年10月25日に第1回「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(以下JMS2023)」の会場で、コンセプトカー「MITSUBISHI D:X Concept(ミツビシ ディーエックス コンセプト、以下新型D:X)」を世界初公開しました。
新型D:Xは、ミニバンならではの便利で快適な広い室内空間と、SUV(クロスオーバー)ならではの高い走破性を兼ね備え、さらに行動範囲を限定しないPHEV(プラグインハイブリッド)がもたらす力強く快適な走りを実現したモデルで、さまざまな冒険の良き相棒として、アクティブなモビリティライフをサポートするといいます。
D:Xの車名のうち、Dは「discover(発見する)」を、Xは「experience(経験)」を意味するといいますが、一方で三菱では「未来のデリカをイメージしたコンセプトカー」と明言しています。
デザインは「絶対安全大空間×絶対走破性」をコンセプトに、大空間キャビンとそれを守るプロテクティブボディをかたちにしました。
三菱のデザインテーマ「ダイナミックシールド」はより大胆に変化させるとともに、Dピラー形状にデリカらしさを感じさせ、オーバーフェンダーや大径タイヤ、前後スキッドプレートとサイドプロテクターで高い走破性を表現しています。
フロントフェイスには、特徴的なプロジェクションレーザーライト「Tシェイプランプ」を採用し、ワイドな印象を与えています。
インテリアは、宙に浮いたような運転体験を可能とする「エアリアルコックピット」として、上下動や回転するパノラミックシートを全席に備えるほか、Bピラーを撤去し、フロントウインドウから足元まで連続したシースルーボンネットによって、高い開放感を実現。
車体骨格には、デリカD:5にも用いられている環状骨格構造「リブボーンフレーム」を強化し、高い安全性と安心感のある空間を確保しています。
パワートレインは、「アウトランダー」などで培ってきたPHEVシステムを採用。日常域ではほとんどEV(電気自動車)走行とし、長距離ドライブ時にはHEV(ハイブリッド)走行とすることで、行動を制限しない電動モデルの“冒険”を実現させるといいます。
また、クルマの「走る・曲がる・止まる」を連続的に統合制御する三菱の独自技術「S-AWC(スーパーオールホイールコントロール)」を備えた電動4WDシステムと組み合わせたことで、車高の高いレイアウトながら乗用車ライクな走りも期待できます。
デリカシリーズの次期モデルを色濃く示す新型D:Xですが、2024年2月下旬現在も、三菱からは市販化に関する続報はありません。
その一方で、三菱の強みとしているPHEVシステムの搭載や、デリカらしさを残しつつも最新のデザイン言語を採用したという点では現実味があるとも言えます。
また、コンセプトモデルでありながらもメーカー自ら「未来のデリカをイメージ」と言及していることもあり、D:Xの特徴を抑えた“次期デリカ”の登場は、そう遠くないのかもしれません。
コンセプトカーじゃー発売はないじゃろ
SUVはスペース効率悪いからミニバンとの相性は悪いよね。
悪路走破性なら車高調で一時的に地上高を上げればいいだけで、20cm確保すれば雪道公道でも充分走行できるしね。