2024年2月6日、トヨタのイギリス法人は電動化戦略の一環として、商用バン「プロエース」をベースにした新型「プロエース ヴァーソ EV」と新型「プロエース シティ ヴァーソEV」を発売すると発表しました。

「プロエース」はトヨタが欧州市場で展開している商用バン。全長や乗車定員などが異なる多彩な仕様があり、最大9人乗りで装備の拡充を図った乗用仕様には「ヴァーソ」というサブネームが与えられています。

　そのヴァーソをBEV（バッテリー式電気自動車）化したのが今回発表されたプロエース ヴァーソ EVです。

　プロエース ヴァーソEVのボディタイプはリアオーバーハングの長さが異なる2種類。ロングが全長5309mm×全幅1920mm×全高1899mm、ホイールベース3275mm。ミディアムが全長5599mmとなります。

　パワーユニットは、100kWの電気モーターと50kWhのリチウムイオンバッテリーで構成され、一充電走行距離は最大143mile（約230km）。急速充電器を使えば30分で80%程度まで充電できます。

　一方、プロエース シティ ヴァーソEVは、プロエースヴァーソのボディをひと回り小さくしたBEVです。全長、ホイールベースが異なる2種類のボディがあり、ロングが全長4753mm×全幅1848mm×全高1800mm、ホイールベース2975mm。ショートが全長4403mm、ホイールベース2785mmとなります。

　どちらもシート配置は2-3の5人乗り。パワーユニットは先述したものと同じ100kWの電気モーターと50kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載します。

　価格はプロエース ヴァーソ EVが4万2998ポンド（約811万円）から、プロエース シティ ヴァーソEVが3万4113ポンド（約643万円）から。デリバリー開始は3月以降の予定です。

　イギリスで販売されるプロエースシリーズの商用モデルは引き続きディーゼルエンジンが設定されますが、乗用モデルのヴァーソはBEV一本化となりました。今後、商用モデルにもBEVを設定するとしています。