「運転免許証の更新」事前予約制がスタート! 24年2月から東京都を皮切りに導入 何がどう変わる?
運転免許証の更新手続きや講習の事前予約制が、2024年2月1日に始まりました。まずは東京など一部地域からのスタートとなりますが、対象地域は徐々に拡大する予定です。今までの免許更新と何が変わるのでしょうか。
免許の更新手続き事前予約制の目的は?
運転免許証の更新手続きや講習に関して、2024年2月1日より「事前予約制」が導入されました。まずは警視庁管轄の東京都で開始され、3月からは愛知県で導入予定となっており、今後は各エリアで導入される運びとなりそうです。
今までの免許更新と何がどう変わるのでしょうか。
事前予約制導入の背景には、試験場や免許センターなどで行われる免許更新のための混雑ぶりが問題になっていたことがあります。
最初に予約制がスタートした東京都は、毎年約195万5000人が免許を更新。これだけの大人数を「府中試験場」「鮫洲試験場」「江東試験場」に加え「神田免許更新センター」「新宿運転免許更新センター」「滝野川庁舎」「八王子分室」や指定警察署でカバーしてきたのですが、都心の試験場などは混雑がひどく、手続きだけでもかなり時間がかかっていました。
事前予約制は免許更新だけでなく、試験場で学科試験を受ける新規免許取得者や講習などを受ける人なども対象となります。
なお、70歳以上の「高齢者」は現地での受付となります。これはほかの更新者と違い、試験場等で講習を受講する必要がないため。高齢者講習を受講済みの人は、更新はがきに記載している受付時間内に来場すれば良いとされています。
そのあたりの事情を、教習所の元教官であるI氏に聞いてみました。
「警視庁によると、事前予約制の導入によって来場者の混雑緩和や待ち時間の短縮が期待できるといいます。
以前は、試験場に来場しても、混雑によりその日の更新を諦めたり、何時間も待たされるなど不満の声も多かったようです。
それが事前予約制になることで、混雑の緩和に加え、更新する人の都合も調整しやすくなると期待されています」
当日に行ってみないと混雑状況がわからない以前の更新手続きより、事前予約制になることで、はるかに更新しやすくなるでしょう。
事前予約制を利用するにあたり、必要となるのは「更新手続きのお知らせ」ハガキです。これに予約用IDが記載されており、予約専用サイトか専用ダイヤルによる音声案内で予約することができます。
「免許更新時に送られてくる『更新手続きのお知らせ』のハガキがないとこの予約用IDが確認できないため、予約が取れないばかりか、直接出向いても更新手続きができません。
更新手続きのお知らせハガキと更新前の免許証、印紙代を用意すれば、今までと同様に更新できます」(教習所の元教官 I氏)
ちなみに、警視庁のウェブサイトには免許更新に関する疑問に対する回答が掲載されています。
まず予約は、誕生日の前後1か月の更新期間で可能です。その前に更新手続きのお知らせハガキが届いたとしても、更新手続き期間に変更はないようです。
ただし、先述したように、このハガキが届いていない状態での事前予約は取れないと記載されています。
また予約専用サイトのメリットとして、受付時間直前まで予約が可能なことがあります。
もちろんその時間の枠が定員に達してしまった場合は次の枠になりますが、たとえば9:00からの講習を受けたい場合、8:59分までに予約が取れれば受講可能となるようです。
「予約に関しては、当日でもキャンセル可能となっています。ただし試験場や免許センターでキャンセル待ちはできないようなので、とにかく事前予約を取る必要があるということです」(教習所の元教官 I氏)
事前予約制で注意したいのが、対応する試験場、免許センター、警察署などの受付時間には変更がないことです。もちろん適性検査や視力検査など一連の検査も変わりません。
更新時に講習を免除される優良運転者は、事前予約制によってさらに手続きがスムーズになるでしょう。
一方で、手続きは簡素化されましたが、無事故無違反などの優良運転者以外の人は講習時間そのものが短縮されるわけはありません。
以前のような数時間も前から待つ必要がない代わりに、手続き自体は講習開始時間までに済ませる必要がある点は注意が必要です。
大阪では普通では?
まったく意味わからん?