豪雪で「EV」ってホントに大丈夫!? 2年ぶり“大雪警報”の東京をトヨタ「最新SUV」で走る! 感じた印象は?

都心で大雪警報が出るなか、トヨタ「bZ4X」で東京都23区内を走行してみました。気温が低く、大渋滞のなか最新EVは使えるのでしょうか。

未曾有の大雪を「bZ4X」で走ることに…

 2024年2月5日から6日午前中にかけて、南岸低気圧の影響で関東地方では山沿いを中心に大雪となりました。
 
 そんななかで、トヨタの最新EV「bZ4X」を使い、2年ぶりの大雪警報が発令されている東京23区内を走行しました。

トヨタ「bZ4X」で大雪に巻き込まれることに…
トヨタ「bZ4X」で大雪に巻き込まれることに…

 bZ4Xは、トヨタとスバルが共同開発したSUVタイプの電気自動車で、2021年4月に発表されました。日本では2022年5月に発売されています。

 プラットフォームには、両社で共同開発した「e-TNGA」BEV専用プラットフォームを採用し、滑らかで意のままの走行性能を実現しました。

 パワーユニットには201Ahの大容量大型リチウムイオンバッテリーを搭載。これに150 kW(203馬力)のモーターを組み合わせ、航続可能距離は最大567kmを誇ります。

 さらに、80kW(109馬力)のモーターを前後に配置した4WD車も用意しており、スバルの四輪制御システム「X-MODE」と「グリップコントロール」を組み合わせることで、高い悪路走破性を誇ります。

 今回は前輪駆動仕様の上級モデル「Z」(スタッドレスタイヤ装着車)に試乗しました。実は当初、このbZ4Xは別の取材で使うことを予定しており、翌日に遠方へ向かう予定だったのです。しかし予定はすべて中止となり、交通状況確認と回送のため都内から千葉県内まで走行することとなりました。

 エクステリアの印象は、トヨタの最新デザイン「ハンマーヘッド」スタイルを先行して採用。現在では「プリウス」や「クラウン」シリーズにも採用されてはいるものの、一目でトヨタ最新モデルとわかる仕上がりです。

 その一方で、フロントではグリルがロア(バンパー部分)のみとなっていて、通常のエンジン車ならグリル開口部のある部分は複雑な面のみで構成されている点や、真一文字のテールランプから下部に向かって連続したデザインとされた部分が先進感を高めており、新時代のSUVらしい独創的なものとなっています。

 また、前後のフェンダーなどの加飾パネルはbZ4X独自のもので、力強くタフなイメージを感じさせます。

 改良が行われた現行モデルでは、無塗装樹脂からブラックメタリックと変更されており、ルーフ上部がブラックとなる2トーンを組み合わせるとほかのモデルにはない独特の雰囲気を醸し出しています。

 ボディサイズは全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mm、ホイールベースは2850mmです。

 インテリアはブラックに加えてライトグレーが設定されており、今回はこのライトグレー仕様となっていました。

 インパネからドアトリムまで連続形状となっていることや、インパネもメーターやセンターディスプレイ、センターコンソールが立体的に配置され、奥行きある空間に仕上がっています。

 さらに、Zグレードではシート合成皮革となっていることや、インパネにもファブリック素材が貼られるなど、上質でモダンな印象を与えます。

 先進運転支援システムでは「プリクラッシュセーフティ」「レーダークルーズコントロール」「レーンデパーチャーアラート」を装備し、さまざまなシーンでの安全運転を支援するほか、駐車を支援する「Advanced Park」も設定しています。

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