「どうなる整備士不足!?」 日産公式の自動車大学校の現状は? 学生の個性が光る「カスタマイズ科」とは
京都校と言えば…カスタマイズカー? どんなのがある?
京都校は元々、日産の工場跡地を活用しており、実習棟はかつての倉庫を使っています。
実習棟には約150台の日産車が並んでおり、「マーチ(K12)」や「フェアレディZ(Z33)」はほぼすべてのボディカラーが見られました。
さらには東京オートサロン2022に展示された「The Fairlady Z Customized Proto」や、トランクがカーボン製となる世界で1台の「GT-R(R35)」、低走行距離の「スカイラインGT-R(BNR34)」なども置かれています。
その他、2018年に広島で水害にあった「2代目フェアレディZ(S130Z)」を復活させるプロジェクトなども行われていました。
また最近の京都校は、東京オートサロンや大阪オートメッセで展示されるカスタムカーを製作するカスタマイズ科が有名です。
カスタマイズ科では、イタルデザイン風の「マーチ(K13)」やハコスカ顔の「ラシーン(NB14)」、「マーチカブリオレ(K11)」をベースにした「ダットサン・フェアレディ」、「ムラーノ(Z51)」をベースした「シーマSUV」や「フェアレディSUV」などを製作してきました。
実習棟には、フェアレディSUVやダットサン・フェアレディなどが実習車の合間に置かれています。
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昨今は、整備士不足の影響でどの自動車大学校も入学希望数が減りつつあります。
それぞれの学校存続に加えて、日本の自動車産業においても重要な問題です。
そのなかで、日本人のみならず留学生の姿も多かった日産京都校は、他にはない個性を持っていました。
また2月中旬には学生達が八丈島で島民の愛車を無料点検するというこれまでに類を見ない取り組みも行うなど、今後の整備士業界活性化に繋がる動きも見せています。