スズキ新型「ジムニー5ドア」実車初公開! 日本で発売!? 3ドア車と全然違う! 後席はどんな感じ?

日本では未発表となるスズキ「ジムニー5ドア」が日本初公開されました。実車はどのようなクルマなのでしょうか。

ついに日本発売!? ジムニー5ドアは想像以上だった!

 2024年1月12日から12日まで開催される「東京オートサロン2024」。
 
 そこでは、日本では未発表となるスズキ「ジムニー5ドア」が日本初公開されました。

まさか… 日本で「ジムニー5ドア」が初めて実車公開された
まさか… 日本で「ジムニー5ドア」が初めて実車公開された

 2023年、インドやオセアニア地区で発売されて話題を呼んだ「ジムニー5ドア(海外ではジムニーXL)」。

 日本での発売は未定となっていますが、なんと現在開催中の「東京オートサロン2024」に登場して話題を呼んでいます。

 展示したのはスズキではなく、並行輸入車の販売などを行っているアクセルオートコーポレーション。

 ブース内で展示されているのはキネティックイエロー×ブラックの車体で、何気に通り過ぎてしまっている来場者も少なくありません。

 筆者もその車体の“違い”に気づかなければ、危うく見逃すところでした。

 しかし車体後部を見ると、紛れもなくリアドアが存在。やはり3ドアモデルと比べると、堂々たる大きさであることが分かります。スタッフに断って最初にチェックしたのは、やはり後部座席。

 ドア開口部は思っていたよりも広く、身長180cm太めの筆者が乗り込んででも狭いという感じはしません。

 リアシートのレッグスペースも十分に確保されており、ヘッドルームもあることから、3ドアモデルのような閉塞感はありません。

 むしろ、ジムニーのリアシートでこれほどの広さを感じるのが不思議な体験でした。

 リアシートのシートバックは、わずかですがリクライニングが可能で、レッグスペースの広さも相まって自然な乗車姿勢をとることができます。

また、ヘッドレストの形状も3ドアモデルとは異なっており、後席を畳む際にいちいち取り外す必要がなくなったのも、利便性の向上と言えるでしょう。

 もちろん、ボディサイズが拡大した分の容積は、荷室にもその恩恵として顕れています。

 4人分のキャンプ道具は無理でも、1泊2日分の旅行バッグ4個はいけそうです。

 もちろん後席を使わず、2人でキャンプに行くというケースであれば、ルーフラックを使わずに済みそうです。

 スペースユーティリティの高さは想像を超えていましたが、落胆した部分もあります。

 それは現行型ジムニーオーナーなら誰でも感じている前席用のドリンクホルダーの件です。

 なんと、5ドアでもドリンクホルダーの数は2つ。しかもATセレクターレバー後方のスペースにリアウインドウ用スイッチなどが追加されたため、ドリンクホルダーは完全に後席用になってしまいました。

 ここは日本発売時には、ぜひとも改善してもらいたいところです。

 ちなみに、この車両をどこから輸入したのかは明らかにしてもらえませんでしたが、「技術基準適合証明書が添付されない国からということ」だったので、おそらく生産のインドと見られます。

 そのため、日本ではすぐには登録することができず、今後登録のための方法を考えるというものの「売っていきたい」とのことでした。

※ ※ ※

 最近では、2024年年末頃には日本での発売があるのではないかと見る向きもあるようですが、未だにジムニーやシエラのAT車は納車1年以上待ちという状態。

 まだまだこの車両がレアな存在であることは間違いなく、購入を考えている人は会場で直にチェックする価値が十分あると言えるのではないでしょうか。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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