トヨタ「クラウン」まさかの4タイプが存在!? 伝統のセダン以外は全部SUV! それぞれどんな人に適してる?
ワゴンSUVタイプのクラウンもラインナップ!
荷物をたくさん積んでバカンスやレジャーに出かける人にふさわしいのが「クラウンエステート」です。
イギリスにおいてステーションワゴンを意味する「エステート」の名を冠するクラウンは、1999年に発売され通称「ゼロクラウン」と呼ばれた11代目にワゴンボディとして用意されていました。それが復活したのです。
ただし純粋なステーションワゴンではなく車高の高いSUVボディとしているのが、今どき流のスタイルといえます。
全長は4930mmで、クラウンクロスオーバーと同寸。トランクではなくワゴンボディとしたことで拡大した荷室は、キャンプやウインタースポーツ、そして自転車などアクティブにクルマを使うユーザーと相性が良いでしょう。
荷室長は約2mとされており、クルマのなかで寝泊まりする「車中泊」にも対応できるはずです。
そして、上記のどれもしっくりこない人は、クラウンクロスオーバーを基本に考えてみてはどうでしょうか。
クロスオーバーは新型クラウンシリーズの中心であり、セダンの良さとSUVの良さを兼ね備えるモデル。クラウンの登場以来これまで続いているセダンスタイルと、新時代を感じさせるSUVが融合したところが特徴です。
「クラウンなのにSUVなんて……」と思うかもしれませんが、セダンよりも乗り降りもしやすく、そして前方がよく見える見晴らしの良さや小さな段差を気にしなくて済む運転のしやすさなど、リフトアップしたメリットもしっかりあることを覚えておくと良いかもしれません。
さらに、このクロスオーバーはスポーティな運転感覚を好む人にも最適です。バリエーションのひとつである「クロスオーバーRS」は、現行クラウンシリーズのなかで最もパワフルな2.5リッターターボエンジンを積んで動力性能に優れ、さらに強力なリアモーターを組み込むことで後輪駆動車のような旋回姿勢も実現。
まるでスポーツカーのように峠道を元気良く走れる、シリーズ最強のスポーツモデルなのです。
クラウンスポーツも運転好きにはお勧めですが、筆者(工藤貴宏)はクロスオーバーRSのほうがダイナミックな走りを体感できると考えています。
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従来のイメージからの変化が著しい現行のクラウンを見て、「こんなのクラウンらしくない」と思う人もいるかもしれません。
でも「クラウンらしさ」ってなんでしょうか。歴代クラウンを見ると、そこには新しい技術や新しい考えを積極的に取り入れる歴史を歩んできたことが理解できます。
実はクラウンは保守的ではなく、むしろ革新的なクルマだといえるのかもしれません。
そういう意味でも、現行型のシリーズはクラウンの未来に向けて新しい扉を開いた世代といって良いでしょう。
そして複数のボディを用意し、“選べる歓び”があるのも購入しようとする人にとってはうれしいところです。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
初代クラウンには、名前こそマスタ-ラインであるが、ピックアップ、Wピック、そしてライトバンあり。
2代目からすべてクラウンが冠せられたが、セダン含めて4車種。その後ピックアップは廃止されライトバンが8人乗りのワゴン。さらにセダンに2.4ドアHTが加わり、ゼロクラウンからサッシュ付きのセダンのみとなる。別にシリ-ズ増えることに抵抗感はありません