「1番安いMT車」はどれ? いまや日本の「MT比率」は1%! 希少性を増す“MT仕様車”の「最安値」と「最高額」モデルとは
世界でもとくに「MT仕様車」のシェアが少ない日本の自動車市場ですが、2023年12月現在、新車で購入可能な国産乗用車で最も安いMTモデルと最も高いMTモデルは一体どのクルマなのでしょうか。
「最安値MT車」と「最高額MT車」
スズキは2023年12月6日、コンパクトカー「スイフト」を7年ぶりにフルモデルチェンジしました。
同車には現代の新型モデルとしては珍しく「5速MT」仕様が設定されており、それが192万2800円と比較的手の届きやすい価格でラインナップされていることも注目されています。
このように、MT仕様が存在するだけでも話題になるほど日本の自動車市場ではMTが選択可能なモデルが減っており、現在の日本での新車販売におけるMT比率は1%ほど。
最近でも商品改良のタイミングでMT仕様のグレードが廃止される動きは珍しくなく、新車におけるMTの希少性は増すばかりです。
では、現在日本で購入可能な国産乗用車の中で、最も安いMT仕様のモデルと、逆に最も高いモデルはどのような車種なのでしょうか。
調べてみたところ、先述の新型スイフトでも話題となったスズキは、2023年11月13日にワゴンRをマイナーチェンジしたタイミングでMT仕様を追加しており、11月24日より販売を開始。
同車の価格(消費税込)は129万4700円(FX 2WD・5MT)で、2023年12月現在日本で買える国産乗用車で1番安いMT仕様となっています。
一方、日本で買える国産乗用車の中で高価格のMT仕様車を調査すると、ホンダ「シビックタイプR(499万7300円)」や日産「フェアレディZ(539万8800円)」と、やはり高性能スポーツカーが候補に並びますが、最高値を記録したのはトヨタ「GRスープラ RZ(6速MT)」。
その価格はなんと731万3000円と、ライバル車を大きく上回りました。
GRスープラは、2019年1月14日に世界初公開されており、当初トランスミッションは8速スポーツATのみの設定でした。
しかし、2022年4月28日には一部改良が発表され、同時に6速MT仕様が追加で設定されたのです。
さらに、この6速MTは新規開発された専用品で、GRスープラのハイパワーエンジンに合わせて「操る楽しさ」を追求した気合の入ったもの。
GRスープラのMT仕様の発売時には、スープラファンやMTファンからの喜びの声がSNSに投稿され、「待ってました!」「やっぱりスープラはMTであるべき」「俄然スープラ欲しくなった!」などのコメントが多く見られました。
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国産車でも乗用車を除けば、軽トラックなど商用モデルにおいて今でも低価格なMT仕様車を見つけられます。
最新のMT仕様車となる新型スイフトに続き、今後もメーカーがMTファンの期待に応えるモデルを発表してくれるのか、引き続き注目したいところです。
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