コインPの「料金トラブル」なぜ多発? 要因は「複雑な料金形態」か 被害例で学ぶ対処方法とは

料金トラブルを避けるために確認すべきポイントとは

「繰り返しなし。24時間経過後は通常料金」「最大料金は夜間と休日のみ」など、料金の適用条件は実にさまざまです。

 SNS上でも、「最大2000円だと思っていたら1万6500円を請求された」といった驚きや怒りの声がよくみられますが、小さな表示を見落とした利用者がいけないのでしょうか。

 表示に関するトラブルが多いことを受けて、一般社団法人日本パーキングビジネス協会では、「時間貸駐車場における表示・運用ガイドライン」を策定しています。

 その中では、独特な表現を多用せずわかりやすく表示すること、大きく理解しやすく表示をすること、利用者が事前に確認できる状態で掲示すること、など10項目の指針が設けられています。

 コインパーキングにはガイドラインに基づいた料金案内看板が設置されていることも覚えておくとよいでしょう。

 そのうえで、利用する前に看板や精算機の表示、ホームページで料金を確認することをおすすめします。

日本パーキングビジネス協会が作成した「最大料金繰り返し適用あり、特別料金(車室別料金)あり」の場合の模範的な表示例
日本パーキングビジネス協会が作成した「最大料金繰り返し適用あり、特別料金(車室別料金)あり」の場合の模範的な表示例

 最大料金については、時間やスペース、曜日などの条件をみるとよいでしょう。

 適用回数などに上限がある場合は、1日限りなのか1回限りなのか、または、ある時間以降は通常料金が加算されるのか、といった細かいことをチェックする必要があります。

 想定外の高額料金を避けるには、土日祝日やイベント開催時などに特別料金が設定されていないか確認するのもポイントです。

 たとえば2018年には、青森ねぶた祭で普段の16倍の特別料金を設定した駐車場が話題になっています。

 このように、いくつかの事前の確認方法はありますが、それでもわかりにくい表示によって想像以上の高額請求となってしまった場合は、どのような対処方法があるのでしょうか。

 国民生活センターの担当者は、次のように話します。

「コインパーキングの表示に問題があったり、表示がわかりにくいため、料金設定を誤解して高額請求をされてしまった場合は、最寄りの消費生活センターなどに相談してください。

 その際は、支払った領収証や、看板の表示の写真を記録してください」

 このように、どうしてもわかりにくい表示のコインパーキングによって、高額な請求をされてしまった場合は、しっかりとその記録を残した上で、消費生活センターなどに相談することができます。

※ ※ ※

 コインパーキングを利用するときは、看板の大きな表示だけを見て決めずに、利用条件の表示をよく確認することが大切です。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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