50年ぶりに復活!? トヨタ「2000GT」が蘇った? 美しい「ロングノーズ」を再現した「2020GT」に驚愕! 世界に1台のクルマとは
トヨタ「2000GT」を現代に蘇らせたようなクルマが存在しました。自動車専門学校の日本自動車大学校(通称:NATS)が手掛けたモデルにはどのような特徴があるのでしょうか。
見た目は2000GTだけど…なにか違う?
1967年に登場したトヨタ「2000GT」は、トヨタのみならず日本を代表する国産スポーツカーです。
そんな2000GTを現代に蘇らせたようなクルマが存在しました。
トヨタが1965年の東京モーターショーでプロトタイプを発表し、1967年5月に発売した2000GT。
美しいと称されるその見た目は「ロングノーズ・ショートデッキ」と呼ばれる伝統的なスポーツカーテイストを取り入れ、曲面を多用した流麗なファストバックモデルです。
パワートレインは2リッター直列6気筒DOHCし、最高速度220km/h、0-400m加速15.9秒、0-100km/h加速8.6秒という当時の世界トップクラスの動力性能を達成しました。
足回りには4輪ダブルウィッシュボーンを採用し、4輪ディスクブレーキ、マグネシウム製ホイールを装着するなど、日本の量産車として初搭載される技術も多く取り入れられています。
1967年にデザイン変更などマイナーチェンジがおこなわれ、1970年に販売終了するまでの生産台数は337台と言われています。
デザイン性や、その希少性もあってオークションなどに出品されれば、1億は超える価格で落札されることも珍しくありません。
そんな名車といえる2000GTを現代に蘇らせたとも言えるのが自動車専門学校の日本自動車大学校(通称:NATS)が手掛けた「2020GT」です。
NATSのカスタマイズ科が東京オートサロン2020向けに製作した2020GTは、スズキの軽スポーツ「カプチーノ(1992年式)」をベースにカスタマイズされました。
カプチーノのホイールベースを250mm延長し、ロングノーズ化。2000GTの特徴でもあるリトラクタブルライトはマツダの「初代ロードスター(NA型)」のものを流用している他、テールライトや砲弾型フェンダーミラーは汎用品を用いています。
オーバーフェンダーはESB製のBattle Worksを装着し、足まわりはホイールにレイズ製「TE37V」、タイヤをトーヨー製「TIRES PROXES R1R」を装着しています。
制作コンセプトは「“旧車界の異端児”をテーマに不朽の名車トヨタ2000GTをカプチーノで復刻。最新のカスタム“スタンス”を取り入れ、今までにないカスタムカーを製作しました」だと言い、こだわりについて次のように話していました。
「カプチーノをベースにトヨタ2000GTを再現しており、ホイールベースを250mm延長し、それに伴い各部の延長を図りました。
NATSでは当たり前にボディをストレッチしていますが、実は結構大変な作業がテンコ盛りです。
フロントサイドメンバー、ブレーキパイプ、ラジエータホース、コンデンサーパイプ、配線…などなどまだまだあります。
作業量は多いので完成するのはいつも東京オートサロンが開催されるギリギリです。
車検も改造部分が多い為、なかなか順調にはいきませんでしたが、何とか完成。公道を走るテストランキャラバンもクリアできました」
※ ※ ※
1970年まで販売された2000GT。それからちょうど50年というタイミングで現代に蘇ったともカプチーノベースの2020GTは、展示された会場でも多くのユーザーから注目された1台でした。
なおNATSは、東京オートサロン2024に向けても個性的なカスタムカーを製作しており、次回のNATSブースからも目が離せません。
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