ド迫力な日産「GT-Rロードスター」が凄い! めちゃ速そうな「オープン仕様」なぜ存在? 過去には借りられた「意外過ぎる正体」とは
千葉県にある日本自動車大学校(NATS)は、毎年「東京オートサロン」に向けて学生がカスタムカーを製作しています。その中の1台には日産「GT-R」のオープン仕様も存在しましたが、どのようなモデルだったのでしょうか。
「GT-Rロードスター」ってあったっけ? その正体とは
カスタムカーやチューニングカーが展示される「東京オートサロン」は毎年1月に開催されます。
数多くの出展ブースの中でも注目度が高いのが千葉県にある日本自動車大学校(NATS)です。
東京オートサロン2024に向けても新たなカスタムカーを製作していますが、過去にはどのようなモデルがあったのでしょうか。
NATSは、1997年にカスタマイズ科を創設して以降、毎年東京オートサロンに向けて学生が手掛けたカスタムカーを展示しています。
これまでも多くの個性あるカスタムカーを製作しており、ほとんどのモデルで車検まで取得して、最終的に公道を走行するイベントを実施するなど、見た目だけでなく中身も作り込んでいるのが特徴です。
そんなNATSですが、東京オートサロン2020にて展示した「NATS R35 Road Star」(以下、R35ロードスター)を過去にレンタカーとして貸し出していました。
R35ロードスターとは、2004年式の日産「フェアレディZ ロードスター(Z33型)」をベースにしたカスタムカーです。
見た目はGT-R(R35型)にそっくりですが、トップシークレットのエアロパーツとトラストのワイドフェンダーをZ33に上手く装着することでGT-Rルックに仕立てたといいます。
クリスタルアイのGT-R用ヘッドライトやテールランプを装着するなど細かな部分までこだわっており、映画「ワイルドスピード2」に登場する日産「スカイラインGT-R(BNR34型)」に似せたライトパープルマイカメタリックをボディカラーに採用している点もポイント。
足元には、KUHLの19インチアルミホイールとトーヨータイヤのプロクセス R888Rを装着することでスポーティさを演出。
さらにはAirForceのエアサスペンション(走行車高復帰機能付き)が採用されたことで、走行時には最適な高さに、停車時にはタバコの箱が入らないほどの最低地上高まで下げることが可能です。
インテリアは、ダッシュボード、センターコンソール、ドアパネルなどあらゆる部分をブルーに統一。
ダッシュボードにはエアブラシ塗装が施され初期のワイルドスピードのような世界観を演出しています。
細かな部分では、MOMOのステアリングやBRIDEのシートを装着。唯一Z33の面影として残っているのは、ヘッドレスト部分の「Zマーク」です。
パワートレインはベースとなるZ33の3.5リッターV型6気筒エンジン(最高出力280馬力)を搭載。排気系はアミューズのマフラーが心地よいエキゾーストサウンドを奏でています。
当時の制作背景について、NATS次のように話していました。
「海外にある『スーパーカーのオープンモデル』を、国産スーパーカーでも再現したいと思い、本来は実在しないR35型GT-Rのオープンモデルを制作しようと考えました。
GT-Rの外装とフェアレディZの骨格や内装を合わせる作業は苦労しました。また、塗装のマスキングも、かなり大変だったポイントです。
ボンネットはカーボンボンネットを採用していることも特徴のひとつです。内装の塗装や、搭載したオーディオにもこだわりました」
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レンタルサービスがあった当時の料金は6時間で1万7000円から設定されており、世界に1台しかないカスタムカーは注目を集めていました。
そんなレンタルサービスですが、現在は終了となっています。
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