TOYOTA GAZOO Racing WRTの公式SNSは、2023年12月5日に「GR Yaris Rally2 Concept」の画像を投稿しました。
　
　2023年の様々なラリーシーンで鍛えられてきたラリー2の開発がいよいよ最終段階に入ったようです。

　WRCには「Rally1」という最上位クラスとして、排気量や駆動方式、最低重量などによりRally2／3／4／5にカテゴリーが存在します。

　Rally2以下のマシンの多くは、自動車メーカーが開発をおこなった「市販車ベース」のラリーマシンとなり、フォード、シトロエン、フォルクスワーゲン、シュコダ、ヒョンデなどが展開しています。

　このRally2用に現在、TOYOTA GAZOO Racingが開発を進めているのがGRヤリス Rally2です。

　2022年11月に開催された「ラリージャパン2022」で世界初公開された後、2023年には全日本ラリーでは勝田範彦／木村裕介が操り実戦投入。

　また2023年9月の全日本ラリー「ラリー北海道」ではTOYOTA GAZOO Racing WRTの代表でもあるヤリ-マティ・ラトバラ氏が参戦し、見事優勝を果たしています。

　そんなWRCをはじめ世界各国のラリーで多くのユーザーが使う「Rally2クラス」用のマシンとして開発が進められてきたGR YARIS Rally2。

　今回のSNSでは、より市販モデルに近い仕様の画像と「GR Yaris Rally2 Conceptの開発段階が終了し、正式デビューに近づいています」というコメントが投稿されました。

　公開された画像では、市販のGR Yarisよりも張り出した前後フェンダーやボンネットの大開口ダクト、ルーフスポイラー、リアウイングなど戦闘力の高さが伺えます。

　さらにその後連投する形で「テストと開発が続けられている間、私たちのGR YARIS Rally2は、今週末、フランスで開催されるRallye du Devoluyでゼロカーとして走行します」というコメントと雪道に置かれた画像を投稿。その週末にはゼロカーとして走っていました。

　今後、どのような形で正式に発表されるのか、その日は近づいているようです。