初開催の「ジャパンモビリティショー」111万人超が来場で大盛況! 見所いっぱいの“乗り物の祭典”とは?
「東京モーターショー」改め、「ジャパンモビリティショー」が開催されました。最終的な来場者は111万2000人に達するなど、大いに盛り上がりましたが、一体どのようなイベントだったのでしょうか。
ジャパンモビリティショー初開催!
2023年10月25日から11月5日の12日間(一般公開は10月28日から)、これまでの「東京モーターショー」から名称を変え、「乗り物の祭典」へと進化した「ジャパンモビリティショー」が東京ビッグサイトで初開催されました。
そんなジャパンモビリティショーに8日間足を運んだ筆者(吉田由美)がイベントを振り返ります。
10月25日と26日におこなわれた「プレスデー」では、初日は自動車メーカーを中心にプレスカンファレンスが行われ、トヨタ、メルセデス・ベンツ、マツダ、スバル、ホンダ、レクサス、BYD、スズキ、BMW、三菱、日産のブースを回りました。
どこも人が多くてクルマも登壇者も見ることができず、報道陣のみに公開されたプレスデーも、4年ぶりということもあり国内外の多くのメディア関係者が集まっていたようです。
ちなみにプレスカンファレンスで勢いがあったのは中国のEVメーカーであるBYD。スズキの鈴木社長のカンファレンスも熱がこもっていたように感じました。
演出がスゴかったのはスバルの空飛ぶクルマ「スバル エアモビリティコンセプト」、サプライズ発表の日産のEVコンセプトカー「ハイパーフォース」が印象に残りました。
プレスデーの2日目は部品メーカーなどのプレスカンファレンスを実施。午前中はアイシンや住友ゴムなどを回り、午後は南ホールの日本スーパーカー協会のカンファレンスへ。
ここでは空飛ぶクルマや搭乗型ロボット「THE ARCHAX(アーカックス)」が注目を集めていました。
開催3日目となる27日は特別招待日。「日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)」の有志によるガイドツアーが開催され、私も最初の時間のガイドを務めました。
AJAJガイドツアーは東京モーターショーからの人気コンテンツですが、会期中の平日のみにおこなわれるものです。
1日5回実施され(27日のみ2回)、1回5チームが各16名の参加者とともに会場を回ります。回るコースも見るクルマもガイドの自由。各ガイドによって全く違う話が聞けるのも面白いと評判です。
私は、31日の17時からの回で2度目のAJAJガイドツアーをおこないましたが、夕方になると来場者が減り、サクサクと会場を案内することができました。ジャパンモビリティショーをじっくりと回るには、平日の夕方がお勧めかもしれません。
そして次に会場を訪れたのは11月2日。日本自動車工業会(自工会)主催の異業種によるシンポジウム「モビリティビジョン2050ダイヤログ~業界を超えて、共に創る幸せな社会~」に登壇し、翌3日は「2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の10ベストカー発表会のために来場しました。
「今年のクルマ」を決める日本カー・オブ・ザ・イヤーですが、2023年に発売されたクルマのなかからまずは10台が絞られ、最終的に「イヤーカー」が1台選ばれます。
選ばれたのは、スバル「クロストレック」、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」、トヨタ「プリウス」、日産「セレナ」、ホンダ「ZR-V」、三菱「デリカミニ」、アバルト「500e」、BMW「X1」、マセラティ「グレカーレ」、フォルクスワーゲン「ID.4」の10台。12月7日にイヤーカーが決定します。
11月4日と5日は、私とカーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子さんがおこなっている交通安全応援活動「OKISHU(オキシュー)」のブースをジャパンモビリティショーに初出展しました。
今回は私たちの活動を応援してくれている「ダンロップ」は、ゴルフ用品も展開しているため、子どもも参加できるゴルフパターチャレンジをおこなったり、交通安全レクチャーやタイヤの空気圧チェックレクチャー、ビンゴ大会など、多くのプログラムを実施。おかげで大いに盛り上がりました。
そして最終日となる5日は、モビリティショーのグランドフィナーレがおこなわれます。
各ブースが次々とフィナーレを飾り、トリはやはりトヨタ。ダンサーによるステージパフォーマンスの後に登場したのは、トヨタ自動車と日本自動車工業会の豊田章男会長でした。
「これぞフィナーレ」という華やかなものだった一方で、これで閉会するのが寂しいという気持ちにも。プレスデーから一般公開まで、8回訪れましたが、見ごたえのあるブースが多く、何度行っても楽しめました。
最終的には来場者数が111万2000人に達するなど大盛況となり、2年後の次回の開催にも期待したいと思います。
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