お値段4億円!? 新型「巨大ロボット」実車展示! 搭乗可能な「アーカックス」なぜ発売した? ド迫力「変形ロボ」の正体とは

東京ビッグサイトで「ジャパンモビリティショー2023」が開催されていましたが、同会場に展示されていた車両のなかでも目を引いたのが搭乗操作型ロボットの「アーカックス」です。一体どのような特徴があるのでしょうか。

搭乗操作型ロボットの「アーカックス」とは

 東京ビッグサイトにて「ジャパンモビリティショー2023(以下、JMS2023)」が開催されていました。
 
 さまざまなカスタムカーやコンセプトカーが展示されていましたが、なかでもインパクトが強かったのが搭乗操作型ロボット「アーカックス」です。では一体どのような特徴があるのでしょうか。

なにこれスゴイ…! 巨大ロボ新型「アーカックス」
なにこれスゴイ…! 巨大ロボ新型「アーカックス」

 人間がロボットの内部でロボットを操縦するシーンは、アニメや映画などフィクションの世界でも度々描かれており、実際に憧れを抱いているという人もいるかもしれません。

 そんな夢を抱くような世界観をカタチにしたのが、操縦操作型ロボットのアーカックスです。

 アーカックスを製作したのは、「サイエンスフィクションの世界を、サイエンスリアリティへ」という理念を掲げるツバメインダストリ株式会社です。製作したアーカックスについて、以下のように説明しています。

「日本が世界に誇る『ロボティクス』『アニメーション/ゲーム』『重機』『自動車』の分野の要素を詰め込んだ『アーカックス』は、SFに出てくるような大型ロボットに実際に乗り込んで操縦するという、多くの人が憧れた夢の体験を世界に発信すべく誕生しました」

 全高4.5m、重量3.5tにも及ぶ巨大なロボットとなるアーカックスですが、特徴のひとつに挙げられるのが、中央部に位置するコックピットへ乗り込むためのハッチの開閉ギミックです。

 リンク機構を搭載し4つのハッチが連動して開閉する様子は、見る人の目を奪い、パイロットの高揚感を高めます。

 実際にJMS2023ではスタッフが乗り込む様子が見られ、地上から手すりをつたってロボット内部のコックピットへ向かう姿は、2次元の世界がそのままカタチになったような心躍るような瞬間であり、会場にいた多くのユーザーも思わず写真に収めてしまうほどでした。

 ロボットを操縦するコックピットには、シート右手側に機体の状態が表示されるタッチパネル、シート左右にはジョイスティックを配置。足元にはペダルを配置しています。

 閉じた状態のコックピットには、外装に設置されたカメラの映像を映す4面のディスプレイが備わっており、カメラ映像のほか、速度や本体傾斜角、バッテリー残量、腕や機体の状態など、操縦に必要な情報が同時に表示されるといいます。

 もちろん操作することで走行も可能。モード変形として全ての可動部が操作可能となるロボットモードと、腕を折りたたみ移動に特化したビークルモードの2種類のモードが備わります。走行は前輪操舵、後輪駆動で、最高速度は10km/h(ビークルモード時)となっています。

 JMS2023の会場では、定期的にデモンストレーションが行われ、スタッフがコックピットに乗り込みロボットを操縦する様子を見ることができました。

 ロボットの操縦に度々多くの観客が集まり、スマホやカメラを片手に歓声が沸く様子が見られました。

 SNSでも「実物で見た時の迫力ハンパなかった」「めっちゃカッコ良かった」「未来とロマンが溢れてる!!」など多くのユーザーの反響が寄せられており、JMS2023での印象に残る1台といえるでしょう。

※ ※ ※

 アーカックスはなぜ作成されたのでしょうか。ツバメインダストリ株式会社の担当者は、以下のように説明します。

「富裕層を顧客とした商品を開発しようと考え作成しました。最初はスーパーカーの開発を検討していたのですが、強豪も多く、別の形を模索していった結果、アーカックスにたどり着きました。様々なスーパーカーが置かれているガレージに1台、このようなロボットがあってもいいですよね」

 そんなアーカックスは、2023年9月より国内先行受注販売を開始しています。

 初期ロットは5台限定での販売となり、参考価格は4億円です(1年分の保守メンテを含む)。

 現状では多くの人が手の届きにくい価格といえますが、こうした操縦型ロボットが登場したことで近い将来、街中で見かける日もそう遠くないかもしれません。

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