200万円台の「本格SUV」発表へ 半円ヘッドライトはどこかレトロチック!? 新型「BJ30」を中国で発売間近か

次期BJ30はどんなクルマになるのか?

 一方、判明した次期BJ30では新たにA156T2H型1.5リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載するとしています。

 これにより出力は154hpから185hpへと向上し、よりパワフルな走りをもたらすことが期待されます。

 ボディサイズも全長4730mm×全幅1910mm×全高1757mm、ホイールベース2820mmと大幅に拡大されているのが特徴的です。

 エクステリアは2022年に発売されたミドルサイズSUV「BJ60」から採用されているラギッドなデザインを採用しています。

 現行のBJ30と比べてギラギラ感が抑えられたグリルを持ち、半円型のヘッドライトはどこかレトロチックな雰囲気も醸し出しています。

 サイドシルエットはオフロード車らしく角張っていながらも、Cピラーの処理はランドローバーのような洗練された印象も与えます。

 より縦長の形状へと変化したテールライトは以前の野暮ったさを排除しており、ひと目で北京汽車の最新モデルと判別できる美しいリアデザインを構成しています。

現在販売されている「BJ30」
現在販売されている「BJ30」

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 次期BJ30がいつ正式発表を迎えるかは不明ですが、工信部に届出されたということはもう間もなくの登場を控えていることを示します。

 中国市場では空前のオフロード車ブームを迎えていますが、昨今投入されているモデルはどれもPHEVやBEVといった電動車で、サイズは全長5m超、価格も非常に高く設定されています。

 それに対し、現行BJ30は10.58万元(邦貨換算:約216.5万円)からスタートと、お手頃な価格設定。

 今回判明した次期モデルも同様の価格帯で販売されると見られ、中国におけるオフロード車市場をさらに盛り上げることが期待されます。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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