斬新デザインの「タマゴ型ミニバン」初公開! 前後一文字ライト採用で1000万円超え!? 「MEGA」12月に中国で発表へ

中国の新興電動車メーカー「理想汽車(Liオート)」は同社初となるBEVのミニバン「MEGA」を先行公開しました。いったいどのようなクルマなのでしょうか。

新興電動車メーカー「理想(Liオート)」、超奇抜な純電動ミニバン「MEGA」を公開 2024年発売へ

 2015年に設立された中国の新興電動車メーカー「理想汽車(Liオート)」は2023年10月、同社初となるBEVのミニバン「MEGA」を先行公開しました。
 
 斬新なデザインを採用するMEGAとは、いったいどのようなクルマなのでしょうか。

理想汽車は超奇抜な純電動ミニバン「MEGA」を公開
理想汽車は超奇抜な純電動ミニバン「MEGA」を公開

 理想汽車(以下、理想)は今までパワートレインはEREVのみ、そしてボディタイプもSUVのみを展開してきました。

 そんな中、理想にとって初めてづくしの新モデル「MEGA」が正式発表に先駆けて公開されました。

 MEGAは理想にとっての初となるミニバンだけでなく、初となるBEV(電気自動車)でもあります。

 見た目は普遍的なミニバンと大きく異なり、空気抵抗を意識した流線型フォルムが特徴。

 Aピラーからフロントへかけては急なラインを描く一方、Aピラーより後方はなだらかに流されており、サイドシルエットからは良い意味で異質な雰囲気を感じられます。

 フロントマスクは既存の理想製SUVと同じく一文字のイルミネーションが上部に存在し、最下部にヘッドライトユニットが搭載されています。

 テールライトも同様に一文字を描いており、理想が今まで体現してきた近未来的要素がさらに進化したと感じ取れます。

 ボディサイズは明らかとなっていないものの、全長は5.3m超、そして全高は同社のSUV「L8(全高1800mm)」よりも高いと予想されています。

 また、800V高電圧システムとバッテリー大手「CATL」開発の新世代「麒麟電池」を採用したことで、今までよりも格段に速い急速充電機能を実現したとしています。

 急速充電の出力は500kWまで対応、理論上はわずか9分半で400km走行分、22分で600km走行分を充電できると強調します。

 MEGAは2023年12月に正式発表を迎えるとしており、その際にボディサイズやバッテリー容量、装備などの詳しい情報も明かされるでしょう。

 デリバリーは2024年2月より開始し、販売価格は50万元(邦貨換算:1023.3万円)を超えると見られます。

 中国では大型ミニバン市場が勢いを増しており、各メーカーはこぞって新たなミニバンを投入しています。

 今までのミニバン市場ではビュイックの中国専売ミニバン「GL8」や、トヨタ「アルファード」が絶大な人気を誇っていました。

 それがここ2年ほどで勢力図が大きく変わり、今までミニバンを手がけてこなかったメーカーもBEVやPHEVのミニバンをもって台頭してきています。

 理想もこの流れに遅れまいとミニバン車種の投入を決めた形となります。

 MEGA最大の特徴はその急速充電性能とサイズにあると見られ、またその奇抜なエクステリアデザインに惹かれる消費者も少なくないでしょう。

 MEGAの投入によって中国の大型ミニバン市場がどのように変化するか注目です。

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