クルマの「定番ステッカー」なぜ減った? リアに貼られた3枚の証! 「貼りたくない」人も多い? 廃止された理由とは
もうひとつの定番ステッカー! なぜディーラーステッカーを見かけなくなった?
クルマを購入すると販売会社の名前が入ったステッカーが貼られていることがあります。
最近では、ひと昔前より見かける機会が減っていますが、そもそもなぜ販売会社のステッカーが貼られていたのでしょうか。
「ディーラーステッカー」とも呼ばれるこれらのステッカーは、新車やディーラーの認定中古車から購入した際に貼られています。
ディーラーステッカーが貼られている理由としては、販売店の広告目的が1番の目的として挙げられます。
多くの自動車ディーラーは、クルマを製造するメーカーとは異なった販売会社として活動しています。
一般的に、ディーラーの名前はメーカーの名前に加えて、販売会社がある地域名で構成されているケースが多く、ステッカーを貼ることで、販売会社側は「この地域にこれだけのクルマを売っています」というアピールができます。
さらに「この地域で、このメーカーのクルマを買うなら、このディーラー」といったようなイメージを与え、ブランディングにも繋がるという効果が期待されています。
また、これらのステッカーが貼られているクルマのオーナーは、その販売会社の販売店で点検などを行うと割引があるなどのメリットも一部ではあったようです。
このように、販売会社は広告効果を期待し、逆にオーナーはキャッシュバックなどを受けられるということから、ディーラーステッカーはよく目にするものでした。
しかし、近年ではこういったディーラーステッカーを見かける機会が減少傾向にあります。
これには近年見直しが行われた「併売化」が関係していると考えられます。
国産メーカーでは、かつて販売会社(ブランド)によって取り扱うモデルに違いがあり、各地域でも差別化されていました。
例えばトヨタでは「トヨタ店」「トヨペット店」「トヨタカローラ店」「ネッツ店」、ホンダでは「ベルノ店」「クリオ店」「プリモ店」と複数存在。
しかし、近年では全ての販売店で同じモデルが販売されるようになったことから、特定のディーラーでなくては希望のクルマが買えないという状況がなくなりました。
このことから、各ディーラーが自社アピールをする必要性が薄れ、現在では新規でディーラーステッカーを貼るということもなくなり、見かける機会が減ったことに繋がったと考えられます。
そんなディーラーステッカーですが、現在ではどのような状況なのでしょうか。
首都圏の各社の販売店では次のように話しています。
トヨタの販売店では「過去にそれぞれのブランドが存在した際にはリアバンパーやリアウインドに貼っていました。しかし、最近では貼る機会が減っています」と話しています。
またホンダの販売店では「現在、新規でステッカーを貼るキャンペーンなどは行っておらず、キャッシュバック等も行っていません。かつてはそのような取り組みもありましたが、現在では弊社に限らず、多くの販売会社でお取り扱いがないのではと考えられます」と話します。
さらに日産の販売店でも「ステッカーは廃止されています。以前はディーラーステッカーを貼られているオーナー様に対して、車検などを通していただいた際に割引を行うといったことはございましたが、現在では弊社では行っておりません」と話していました。
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このようにかつて定番となっていたステッカーは時代の変化などにより姿を消しています。
前出とは別の販売店では「お客様の中で『ステッカーは貼りたくない』という人は少なくはないです」と言います。
そのため、ステッカーがあったとしても貼りたくないという人は一定数は存在するようです。
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