なぜ…? 「1日7時間しか通れない!?」 せり立つ壁のような「謎の橋」なんのため? 西日本にある珍名所の正体とは
全国でも珍しい「手結港可動橋」はなぜ作られたのか?
では、一体なぜこの可動橋が作られたのでしょうか。
手結港可動橋が作られた理由や経緯について、高知県中央東土木事務所河港管理課の担当者は次のように話しています。
「手結外港(新外港)を整備するにあたり、現在の手結内港の入口へ大型車が通行できる橋を架ける計画が立てられました。
その際、周辺環境と調和することや、手結内港を利用する漁船への影響を最小限に抑えることなどを考慮した結果、跳ね上げ式の可動橋を採用することとなりました」
担当者によると、この可動橋は2基の油圧シリンダーで橋を跳ね上げる仕組みであり、傾斜角度は最大70度にものぼります。
近くで可動橋を見ると、ほぼ垂直に橋が立っているように見えるため、非常にインパクトがあります。
またこの可動橋の管理について、担当者は次のように説明しています。
「可動橋の付近には管理棟があり、橋の可動時間帯だけ管理人が駐在しています。
たとえば橋を動かす際には、管理人が監視カメラで人やクルマがいないかを確認してから遠隔操作をしています」
管理人はカメラと合わせて目視での確認もおこなっており、安全に細心の注意を払っています。
全自動で橋の開閉がおこなわれていると思われがちですが、実はこのように人の手で管理されているのです。
そのほか、可動橋の通行可能時間は手結内港の漁船利用を優先に決められており、漁船の出入りが多い深夜や早朝の時間帯には橋が跳ね上がった状態になっています。
強風など異常気象の際には通行止めになる場合があるものの、天気が良ければ「そり立つ壁」のような可動橋を見ることができるでしょう。
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