切っていいの? タイヤから生えてる謎の毛「スピュー」への反響は 「むしってた」「ちぎってた」幼い頃の“懺悔”相次ぐ

クルマやバイクなどの新品タイヤに、「スピュー」と呼ばれるヒゲのような毛が生えていることがあります。これについてSNSでどのような反響があったのでしょうか。

製造過程で生まれる「毛」

 新品のタイヤを見ると、ヒゲのような細長いゴムが表面に何本も付いていることがあります。これは「スピュー」と呼ばれるものです。SNSでは、このスピューについてどのような反響があったのでしょうか。

タイヤに付いているスピュー(画像:写真AC)
タイヤに付いているスピュー(画像:写真AC)

 スピューは、タイヤの製造過程でできます。

 タイヤは、天然ゴムや合成ゴム、カーボン、硫黄、シリカなどの成分でできていますが、製造時に材料を金型に入れて固めようとすると空気を抜く必要が生じます。

 金型には空気抜きの穴がありますが、この穴にゴムが入り込んでそのまま固まったのがスピューです。

 スピューのほとんどは製造工程の最後に切られる運命ですが、一部はタイヤの表面が傷付かない程度にスピューを少し残して切ってから出荷している製品もあるといいます。仮にスピューが残っていても、タイヤの性能や実際の走行にはほとんど影響はありません。

 また、新品のタイヤを装着しての慣らし走行は「タイヤの皮むき」とも呼ばれ、その過程でスピューも擦り切れてなくなります。

 SNSでは、スピューについて「なにげに好きだけどな」「実はわりと気になってた」「泥よけのためにあると思っていました…」など、存在には気付いていたけれど詳細は知らなかったという人がいました。

 また、名前については「あなたスピューって言うのね」「名前付いてたんですね」「かわいい名前」「ポケモンにいそう」「プラモと同じように『バリ』と呼んでました」といった感想が投稿されています。

 さらに、子ども時代に「抜いてた」「むしってた」「なんとなくちぎってた」「プチプチ引っこ抜いて遊んでた」「全部抜いて親父に怒られた」と、幼い頃の思い出を振り返る人も多数。

 確かにスピューに気付くと取り除きたくなる場合もありますが、そのときは切ってしまっても特に問題ありません。

 スピューを1本ずつ、はさみやニッパーなどで切り落していくことになりますが、その際はタイヤの表面を傷付けてしまわないよう丁寧に作業しましょう。

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